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阿弥陀如来。サンスクリット語でアミタユス(Amita yus)は無限の寿命をもつもの 無量寿、アミターバ(Amita bha)は無限の光明をもつもの 無量光の意味で、どちらも〈阿弥陀〉と音写されました。無量光如来(無限に十方世界を照らす量りしれない光をもつ如来)、無量寿如来(寿命が無量である如来)と訳され、不可思議光如来、尽十方無碍光如来ともいわれます。
阿弥陀如来は、東方浄瑠璃界の薬師如来に対してに西方極楽浄土にあって、この世の生死病死や貧苦などの、あらゆる苦しみ、厄災すべてから人々を救って、「後生善処(ごしょうぜんしょ)」極楽浄土へとお導きくださる仏さまです。
浄土三部経の無量寿経によれば、その昔世自在王(せじざいおう)仏が現れたとき、一人の国王が弟子となり出家して法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)と名乗り、四十八の本願を成就せられ、後に成仏し阿弥陀仏となられたということです。
阿弥陀仏は立像・坐像などさまざまなものがありますが、衆生印(しゅじょういん)といわれる人さし指・薬指のいづれかと、親指とで輪をつくっている印相が特徴のひとつです。 |