日本三景のひとつ松島を訪れるなら、御朱印めぐりをセットにしない手はありません。松島には国宝・瑞巌寺をはじめ、五大堂や円通院といった歴史ある寺院が徒歩圏内に集まっていて、1日で複数の御朱印を効率よくいただけるのが魅力です。「松島御朱印はどこでもらえるの?」「全部で何種類あるの?」「料金や受付時間は?」——この記事では、そんな疑問をすべて解決します。初めて松島を訪れる方も、御朱印集めに慣れた方も、この記事を読めば当日迷わずスムーズに参拝と御朱印拝受ができるはずです。
・松島で御朱印がもらえる3寺院(瑞巌寺・五大堂・円通院)の種類・料金・受付時間
・御朱印めぐりの効率的なモデルコースと所要時間
・参拝マナーや御朱印帳の選び方など初心者が失敗しないためのポイント
・松島御朱印めぐりのアクセス・駐車場情報
松島御朱印めぐりの全体像|3つの寺院でもらえる御朱印は全部で何種類?

松島で御朱印がいただける寺院は徒歩圏内に3か所
松島で御朱印をいただける主な寺院は、瑞巌寺・五大堂・円通院の3か所です。いずれもJR松島海岸駅から徒歩5〜10分の範囲に集まっているため、半日あれば3か所すべてをまわれます。観光地として整備されたエリアなので、道に迷う心配もほとんどありません。遠方から日帰りで訪れる方でも、仙台駅からJR仙石線で約40分とアクセスしやすいのがうれしいところです。ただし、3か所すべてをまわるには拝観料が合計で1,000円ほどかかる点は事前に把握しておきましょう。御朱印代を含めると合計2,200〜2,500円程度の予算を見込んでおくと安心です。
松島御朱印の種類は通常御朱印だけで5種類以上
松島の3寺院で拝受できる通常御朱印は合計5種類以上あります。瑞巌寺で2種類(本尊「聖観世音菩薩」と「五大明王」の御法印)、五大堂は瑞巌寺の朱印所で1種類、円通院で直書き・書き置きあわせて御朱印をいただけます。さらに、季節限定の御朱印や特別拝観時のみの御朱印が頒布されることもあるため、訪問時期によっては6〜7種類になることもあります。御朱印集め中級者の方は、事前に各寺院の公式サイトで限定御朱印の有無を確認しておくと取りこぼしを防げます。一方、初心者の方は欲張らず、各寺院の代表的な御朱印を1種類ずつ拝受するところから始めるのがおすすめです。
松島御朱印めぐりにかかる所要時間は2〜4時間が目安
3寺院すべてをまわる場合、参拝と御朱印拝受を合わせた所要時間は2〜4時間が目安です。瑞巌寺の拝観に約60分、五大堂に約15分、円通院に約40分、移動時間を含めると合計2時間半〜3時間が標準的なペースです。境内をじっくり散策したい方や、写真撮影を楽しみたい方は4時間程度を見ておくとゆとりがあります。注意したいのは、混雑する時期(ゴールデンウィーク・紅葉シーズン)は御朱印の受付に10〜15分ほど待つ場合がある点です。時間に余裕のないスケジュールだと焦ってしまうので、午前中の早い時間帯にスタートするのが賢い選択です。
| 比較項目 | 瑞巌寺 | 五大堂 | 円通院 |
|---|---|---|---|
| 御朱印の種類 | 2種類 | 1種類 | 1〜2種類 |
| 御朱印料 | 各300円 | 300円 | 300円 |
| 拝観料 | 大人700円 | 無料 | 大人300円 |
| 所要時間 | 約60分 | 約15分 | 約40分 |
| 直書き対応 | ○ | ○(瑞巌寺朱印所) | ○ |
※御朱印めぐり帖調べ(2026年5月時点)。料金・受付時間は変更される場合があります。
瑞巌寺の松島御朱印|国宝本堂でいただける御朱印の種類と初穂料
瑞巌寺の御朱印は「聖観世音菩薩」が代表的な1体
瑞巌寺の代表的な御朱印は、御本尊「聖観世音菩薩」の名号が墨書きされた1体です。力強い筆致で書かれた「聖観世音」の文字と、国宝瑞巌寺の朱印が押され、歴史ある古刹の風格が感じられます。御朱印料は300円で、拝観受付所の左手にある朱印所で拝受できます。瑞巌寺は伊達政宗が5年の歳月をかけて再建した寺院で、桃山様式の本堂や庫裏が国宝に指定されています。御朱印を待つ間に国宝建築をじっくり見学できるのも、瑞巌寺ならではの楽しみ方です。ただし拝観には大人700円の拝観料が必要なので、予算に組み込んでおいてください。
五大堂の御朱印「五大明王」は瑞巌寺の朱印所で拝受
五大堂は瑞巌寺の境外仏堂で、松島海岸のシンボル的な存在です。五大堂の御朱印は「五大明王」の名号に、主尊・不動明王を表す梵字の御法印が押印されたもので、御朱印料は300円。拝受場所は五大堂ではなく、瑞巌寺の朱印所です。この点を知らずに五大堂を先に参拝して「御朱印はどこ?」と探してしまう方が少なくありません。効率よくまわるなら、瑞巌寺の拝観と一緒に五大堂の御朱印も朱印所でいただくのがベストです。五大堂自体は拝観無料で、松島湾を一望できる景色も見どころなので、御朱印を受け取った後に参拝するルートもおすすめです。
五大堂に安置されている五大明王像は、33年に一度だけ御開帳される秘仏です。前回の御開帳は2039年の予定で、次にお目にかかれる機会は貴重。御朱印の「五大明王」の文字は、普段は拝めない秘仏の存在を手元に残せるという意味でも特別な1体です。
瑞巌寺オリジナル御朱印帳は1,200円|デザインと使い勝手
瑞巌寺では、オリジナルの御朱印帳が1,200円で販売されています。表紙には国宝本堂の意匠をモチーフにしたデザインが施されており、松島旅行の記念としても人気です。サイズは一般的な小判サイズ(縦16cm×横11cm)で、持ち運びしやすいのが特徴。御朱印帳を購入すると最初のページに瑞巌寺の御朱印を書いてもらえるケースが多いので、新しい御朱印帳のスタートにぴったりです。こだわり派の方は、瑞巌寺の御朱印帳を松島めぐり専用にして、この日いただいた御朱印をまとめるという使い方もあります。ただし、御朱印帳のデザインは入荷時期によって変わることがあるため、特定のデザインを狙う場合は事前確認をおすすめします。
瑞巌寺の受付時間と混雑しやすい時間帯
瑞巌寺の拝観時間は、4〜9月が8:00〜17:00、10〜11月が8:00〜16:30、12〜1月が8:00〜15:30、2〜3月が8:00〜16:00と季節によって異なります。御朱印の受付は拝観時間内のみなので、閉門ギリギリに到着すると受付終了していることがあります。閉門30分前には朱印所に到着しておくのが安全です。混雑しやすいのは10:00〜13:00の時間帯で、団体客の到着が重なる午前中後半は御朱印待ちが発生しやすくなります。開門直後の8:00〜9:00は比較的空いているので、御朱印をスムーズにいただきたい方は朝イチの参拝がおすすめです。
円通院の松島御朱印|縁結びの寺でいただける御朱印と御朱印帳の魅力

円通院の御朱印は直書き・書き置きの2種類から選べる
円通院では、御朱印帳への直書きと書き置きの2種類から選んで拝受できます。御朱印料はどちらも300円です。直書きは御朱印帳を預けてその場で書いていただく形式で、墨の濃淡や筆の勢いが一体ずつ異なるのが魅力。書き置きはあらかじめ和紙に書かれたもので、御朱印帳を持参していない方や、貼り付けタイプを好む方に向いています。受付場所は山門手前の拝観受付窓口で、拝観チケットの購入と同時に御朱印の申し込みができるので効率的です。なお、円通院は伊達政宗の孫・光宗の霊廟として建立された寺院で、「縁結び寺」としても知られています。御朱印とあわせて縁結びこけしの絵付け体験(500円)も人気です。
円通院の御朱印帳は3種類・各1,500円|大判サイズが特徴
円通院では3種類のオリジナル御朱印帳を販売しており、価格は各1,500円です。いずれも大判サイズ(縦18cm×横12cm)で、見開きの御朱印や書き置きの貼り付けにも対応しやすいのが利点です。円通院の庭園やバラをモチーフにしたデザインで、他の寺院ではなかなか見かけない個性的な表紙が魅力。ただし、御朱印帳を購入しても御朱印は別料金(300円)になる点に注意してください。大判サイズは一般的な御朱印帳ケースに入らないことがあるので、サイズを確認してからケースを購入するのが無難です。初心者の方は、まず瑞巌寺の小判サイズ御朱印帳で始めて、慣れてきたら円通院の大判サイズに挑戦するというステップアップもおすすめです。
円通院では、絵はがきに御朱印を書いて郵送してくれるサービスがあります。料金は500円(郵送料込)で、自宅に届く御朱印はがきは旅の思い出として格別。御朱印帳に貼るのとは違う楽しみ方ができるので、御朱印集め中級者以上の方はぜひ試してみてください。
円通院の受付時間と紅葉ライトアップ時期の注意点
円通院の御朱印受付時間は、4〜11月が9:00〜16:00、12〜3月が9:00〜15:30で、年中無休です。拝観料は大人300円(小中学生200円)。特に注意が必要なのは、毎年10月下旬〜11月下旬に開催される紅葉ライトアップの時期です。この期間は夜間拝観(17:30〜21:00頃)が追加されますが、通常拝観とライトアップは入れ替え制で、昼の拝観受付は通常より早く終了することがあります。紅葉シーズンは日中も混雑が激しく、御朱印の待ち時間が20〜30分になることも。御朱印を確実にいただくなら、紅葉ピーク前の10月上旬や平日を狙うのが賢い選択です。逆に、ライトアップ目当ての方は夜間拝観で御朱印がいただけないことが多いので、昼間に参拝を済ませておきましょう。
意外と知られていない円通院の「洋バラの庭園」と御朱印の関係
実は円通院の三慧殿(さんけいでん)の厨子には、日本最古とされる洋バラの絵が描かれています。伊達光宗が生きた江戸初期、ローマに渡った支倉常長の影響で西洋文化が伊達家にもたらされた名残です。この洋バラは円通院のシンボルとなり、境内には「白華峰西洋の庭」というバラ園まであります。御朱印帳のデザインにもバラがあしらわれているのは、こうした歴史的背景があるからです。御朱印をいただく際にこの逸話を知っていると、御朱印帳の絵柄を見る目が変わりますし、庭園散策も一段と楽しめます。こだわり派の方は、バラの見頃(6月上旬〜7月上旬)に訪れると、御朱印と庭園の両方を最高の状態で楽しめます。
松島御朱印めぐりのモデルコース|所要時間別に3パターン紹介
【2時間コース】初心者向け・瑞巌寺+五大堂のみ
時間が限られている方や、御朱印めぐり初心者の方には、瑞巌寺と五大堂の2か所をまわる2時間コースがおすすめです。松島海岸駅を出発し、まず瑞巌寺へ向かいます(徒歩約5分)。瑞巌寺で拝観と御朱印拝受(瑞巌寺の御朱印+五大堂の御朱印)に約60分。その後、徒歩3分で五大堂へ移動し、参拝と松島湾の景色を楽しんで約15分。合計約2時間で、御朱印2〜3体をいただけます。このコースなら拝観料は瑞巌寺の700円のみ(五大堂は無料)で、予算を抑えたい方にも向いています。ただし、瑞巌寺の拝観を急ぎ足にしてしまうと国宝建築の魅力を見逃すので、本堂内の襖絵や彫刻にも足を止める余裕を持ちましょう。
【3時間コース】定番・3寺院コンプリート
松島御朱印めぐりの定番は、瑞巌寺・五大堂・円通院の3寺院をすべてまわる3時間コースです。おすすめの順番は、瑞巌寺(60分)→ 五大堂(15分)→ 円通院(40分)。瑞巌寺と円通院は隣接しているので、移動時間はほとんどかかりません。五大堂は瑞巌寺から徒歩3分の海沿いにあるため、瑞巌寺拝観後にそのまま立ち寄るのが効率的です。3寺院すべてをまわると、御朱印は合計4〜5体、拝観料は1,000円(瑞巌寺700円+円通院300円)、御朱印代は1,200〜1,500円程度。合計2,200〜2,500円を見込んでおけば足ります。このコースは午前中にスタートすれば、午後は松島の遊覧船や牡蠣グルメも楽しめるので、日帰り観光との相性が抜群です。
【4時間以上コース】こだわり派・御朱印帳購入+庭園散策もゆっくり
御朱印帳の購入や庭園散策もじっくり楽しみたいこだわり派の方は、4時間以上の余裕を持ったコースがおすすめです。瑞巌寺でオリジナル御朱印帳(1,200円)を購入し、最初のページに御朱印をいただくところからスタート。本堂や庫裏の見学に時間をかけ(80分)、五大堂で松島湾の写真撮影(20分)、円通院では縁結びこけしの絵付け体験(500円・約30分)と庭園散策を楽しみます(合計70分)。さらに時間があれば、松島海岸沿いの雄島(おしま)にも足を延ばせます。雄島は瑞巌寺の修行場だった場所で、岩窟に刻まれた仏像群が残る穴場スポットです。ただし、雄島は足場が悪い箇所があるので、歩きやすい靴で訪れてください。
拝観時間ギリギリに到着して、御朱印の受付が終了していたという失敗パターンは松島でもよくあります。特に冬季(12〜3月)は閉門が15:30〜16:00と早まるため、遅くとも14:30までには最初の寺院に到着するスケジュールを立てましょう。
いただく前に知っておきたい参拝マナーと基本ルール
御朱印は「参拝の証」|先にお参りしてからいただくのが基本
御朱印はスタンプラリーではなく、参拝の証としていただくものです。寺院に到着したら、まず本堂や御本尊にお参りしてから御朱印の受付に向かうのが正しい順序です。瑞巌寺や円通院では拝観料を支払って境内に入るので自然とお参りが先になりますが、五大堂は無料で参拝できるため、御朱印だけ先にもらおうと瑞巌寺の朱印所に直行してしまう方がいます。五大堂の御朱印をいただくなら、五大堂にも足を運んで手を合わせましょう。参拝のマナーを守ることで、御朱印をいただく時間もより特別なものになります。初心者の方は「まずお参り、次に御朱印」を合言葉にしておくと安心です。
御朱印帳を忘れた場合の対処法|書き置きと現地購入という選択肢
御朱印帳を忘れてしまった場合でも、松島では対処法が2つあります。1つ目は書き置きの御朱印をいただく方法で、瑞巌寺・円通院ともに書き置き対応をしています。書き置きは和紙に書かれた御朱印で、持ち帰って後から御朱印帳に貼り付けられます。2つ目は現地で御朱印帳を購入する方法で、瑞巌寺なら1,200円、円通院なら1,500円でオリジナル御朱印帳が手に入ります。御朱印帳を忘れた場合に「ノートやメモ帳に書いてもらう」のはマナー違反なので避けてください。書き置きの御朱印を貼り付けるための糊やテープは、文具店やコンビニで事前に準備しておくと帰宅後の作業がスムーズです。
写真撮影のルール|境内撮影OKでも朱印所は撮影禁止の場合あり
松島の寺院では、境内の撮影は基本的に許可されていますが、本堂内部や朱印所での撮影は禁止されている場合があります。瑞巌寺の本堂内は撮影禁止で、国宝の襖絵や彫刻は目に焼き付けるしかありません。五大堂は外観・内部ともに撮影しやすい環境ですが、堂内に入る際は帽子を脱ぐのがマナーです。円通院の庭園は撮影OKで、特に紅葉シーズンは絶好のフォトスポットとして知られています。御朱印そのものを撮影してSNSに投稿する方も増えていますが、御朱印帳を開いた状態で朱印所のカウンター上で撮影するのは他の参拝者の迷惑になるため、受け取った後に別の場所で撮影しましょう。
松島御朱印めぐりで気をつけたい服装と持ち物
松島の寺院めぐりは平坦な道が多いため、特別な装備は不要ですが、いくつか注意点があります。瑞巌寺の参道は杉並木で、雨天時はぬかるむことがあるので、歩きやすいスニーカーが無難です。夏場は木陰が多く比較的涼しいものの、円通院の庭園は日差しを遮るものが少ないエリアもあるため、帽子や日傘があると快適です。冬場(12〜2月)は海風が冷たく、気温以上に寒く感じるので防寒対策は万全にしてください。持ち物として必須なのは、御朱印帳・小銭(100円玉15枚程度)・クリアファイル(書き置き御朱印の保管用)の3点です。クリアファイルはA5サイズがあれば、書き置きの御朱印を折らずに持ち帰れます。
歴史的背景|なぜ松島に名刹が集まったのか
伊達政宗と瑞巌寺の深い関わり|御朱印に刻まれた400年の歴史
瑞巌寺の歴史は古く、平安時代の828年に慈覚大師円仁が開創した延福寺が前身とされています。その後、鎌倉時代に臨済宗に改宗し「円福寺」と改称。現在の「瑞巌寺」の姿になったのは、1604年に伊達政宗が5年の歳月と当時の最高技術を投じて大改修を行ったことがきっかけです。政宗は紀州(和歌山県)から名工・刑部左衛門国次を招き、本堂の襖絵や欄間の彫刻に桃山文化の粋を集めました。御朱印に押される「国宝瑞巌寺」の印は、政宗の美意識が生んだ建築が現代まで受け継がれている証です。歴史好きの方は、御朱印をいただいた後に本堂の欄間彫刻を見上げてみてください。400年前の職人技に圧倒されるはずです。
五大堂が「松島のシンボル」になった理由と建築の見どころ
五大堂は807年に坂上田村麻呂が東征の際に毘沙門堂を建てたのが起源とされ、後に慈覚大師円仁が五大明王像を安置したことから「五大堂」と呼ばれるようになりました。現在の建物は1604年に伊達政宗が再建したもので、東北地方最古の桃山建築です。小さな島の上に建つ五大堂へは、「すかし橋」と呼ばれる縦板を渡した橋を渡って向かいます。橋板の隙間から海面が見えるため、足元を見て身を引き締めてから参拝するようにという意味が込められています。建物の四方には十二支の彫刻が施されていて、自分の干支を探すのも楽しみのひとつです。御朱印の「五大明王」の文字を見返すたびに、この独特の景観を思い出せるのが松島御朱印の魅力です。
円通院と伊達光宗|若くして亡くなった藩主の霊廟が縁結び寺になるまで
円通院は、伊達政宗の孫・伊達光宗の霊廟として1647年に建立されました。光宗は聡明で文武に優れ、将来の仙台藩を担う逸材として期待されていましたが、わずか19歳で早逝。光宗を悼む二代藩主・忠宗の命で建てられたのが円通院です。霊廟の三慧殿には光宗の像が安置されており、厨子の扉にはバラや水仙など西洋の花が描かれています。これは支倉常長の慶長遣欧使節団がもたらした西洋文化の影響とされ、「日本最古の洋バラの絵」として注目されています。現在「縁結び寺」として親しまれているのは、光宗の若き命を惜しむ人々の想いが「縁を大切にする」信仰へと変化したからだといわれています。御朱印の背景にあるこうした物語を知ると、1体の御朱印がもつ重みが変わります。
松島が「日本三景」に数えられるようになったのは、江戸時代初期の儒学者・林春斎が著書『日本国事跡考』(1643年)で天橋立・宮島とともに松島を「三処の奇観」と紹介したのがきっかけです。松尾芭蕉も松島の絶景に「松島やああ松島や松島や」と詠んだとされますが、この句は実は後世の創作ともいわれています。
松島御朱印めぐりが初心者におすすめな3つの理由
松島が御朱印めぐり初心者に特におすすめな理由は3つあります。第一に、3寺院が徒歩圏内に集中しているため、土地勘がなくても迷わずまわれること。第二に、各寺院の御朱印受付がわかりやすい場所にあり、「どこで御朱印をもらえるの?」と迷う心配が少ないこと(ただし五大堂の御朱印が瑞巌寺の朱印所にある点だけは要注意)。第三に、御朱印料が全寺院300円で統一されていて、小銭の準備がしやすいこと。さらに、松島は遊覧船や牡蠣グルメなど御朱印以外の観光要素も豊富なので、御朱印めぐりだけで1日を使う必要がなく、旅行プランに組み込みやすいのも初心者には嬉しいポイントです。
めぐりのアクセス・駐車場・周辺のお役立ち情報
電車でのアクセス|JR仙石線・松島海岸駅が最寄り
松島御朱印めぐりの最寄り駅は、JR仙石線の松島海岸駅です。仙台駅からの所要時間は約40分、運賃は420円(2026年5月時点)。仙石線は約15〜20分間隔で運行しており、日中の本数も十分あります。松島海岸駅を出て左に進むと、徒歩5分で瑞巌寺の参道入口に到着します。注意したいのは、JR東北本線の「松島駅」と混同しないこと。松島駅は瑞巌寺から徒歩20分以上離れているため、必ず仙石線の「松島海岸駅」で下車してください。仙台から日帰りの場合、午前中の便で松島海岸駅に到着し、午後早めに帰路につけば余裕のあるスケジュールが組めます。週末やお得なきっぷ(仙台まるごとパスなど)を活用するとさらにお得です。
車でのアクセスと駐車場事情|無料駐車場はある?
車で松島を訪れる場合、三陸自動車道・松島海岸ICから約5分でエリア中心部に到着します。駐車場は、松島海岸周辺に町営・民営合わせて10か所以上ありますが、土日祝日やシーズン中は午前中に満車になることが珍しくありません。町営の松島公園駐車場は1時間300円(普通車)で、瑞巌寺まで徒歩5分とアクセス良好です。無料駐車場は松島中心部にはほとんどなく、やや離れた場所にある臨時駐車場が無料開放されることがある程度。繁忙期は駐車場探しで30分以上ロスするケースもあるため、公共交通機関の利用が確実です。どうしても車で行く場合は、開門前の7:30頃に到着するか、松島海岸ICを降りてすぐの駐車場を利用するのが得策です。
| 名称 | 国宝 瑞巌寺(ずいがんじ) |
| 所在地 | 宮城県宮城郡松島町松島字町内91 |
| 御朱印 | 300円(直書き)/五大堂の御朱印も同所で拝受可 |
| 拝観時間 | 8:00〜17:00(4〜9月)※季節により変動 |
| 拝観料 | 大人700円・小中学生400円 |
| アクセス | JR仙石線 松島海岸駅から徒歩約5分 |
松島御朱印めぐりとセットで楽しめる周辺グルメ・観光
松島御朱印めぐりの前後に楽しめる周辺スポットも豊富です。グルメの筆頭は松島名物の牡蠣で、松島海岸沿いには焼き牡蠣の食べ歩き店や牡蠣料理の専門店が並んでいます。1皿500〜800円で焼き牡蠣を味わえる店が多く、参拝後の腹ごしらえにぴったりです。牡蠣のシーズンは10月〜3月で、この時期は御朱印めぐりと牡蠣グルメのダブル目的で訪れる方が多くなります。観光では、松島湾の遊覧船(大人1,500円・所要時間約50分)が定番。260余りの島々を海上から眺める体験は、陸からの景色とはまた違った感動があります。笹かまぼこの手焼き体験(約200〜300円)も手軽に楽しめるアクティビティとして人気です。
松島御朱印めぐりのベストシーズンはいつ?季節ごとの魅力
松島御朱印めぐりは通年楽しめますが、季節ごとに異なる魅力があります。春(4〜5月)は瑞巌寺参道の新緑が美しく、気候も穏やかで歩きやすい時期。ゴールデンウィークは混雑しますが、前後の平日は比較的空いています。夏(6〜8月)は暑さ対策が必要ですが、杉並木の参道は木陰が涼しく、意外と快適に参拝できます。秋(9〜11月)は円通院の紅葉が最大の見どころで、特に11月上旬〜中旬は庭園全体が赤や黄色に染まります。ただしこの時期は混雑のピークで、御朱印待ちの時間も長くなりがち。冬(12〜3月)は観光客が少なく、静寂の中で参拝できるのが魅力ですが、拝観時間が短縮されるので午前中の行動が必須です。総合的に見ると、混雑が少なく気候も穏やかな4月中旬〜5月、または10月上旬が最もバランスのとれたシーズンです。
まとめ|松島御朱印めぐりで日本三景の歴史と文化を手元に残そう
松島御朱印めぐりは、日本三景の絶景と伊達家ゆかりの名刹を同時に楽しめる、贅沢な御朱印体験です。瑞巌寺・五大堂・円通院の3寺院が徒歩圏内に集まっているため、初心者でも迷わず効率的にまわれるのが最大の魅力。御朱印1体300円という明瞭な料金設定も、気軽に御朱印めぐりを始めたい方の背中を押してくれます。
この記事のポイントを振り返ります。
- 松島で御朱印がもらえるのは瑞巌寺・五大堂・円通院の3寺院で、通常御朱印は合計5種類以上
- 五大堂の御朱印は五大堂ではなく瑞巌寺の朱印所でいただく
- 御朱印料は全寺院300円、拝観料は瑞巌寺700円+円通院300円(五大堂は無料)
- 3寺院コンプリートの所要時間は約3時間、予算は2,200〜2,500円が目安
- 混雑を避けるなら開門直後の8:00〜9:00にスタートするのがおすすめ
- 御朱印帳は瑞巌寺(1,200円・小判)と円通院(1,500円・大判)で購入可能
- 最寄りはJR仙石線・松島海岸駅(仙台から約40分)、JR松島駅と間違えないよう注意
まだ松島御朱印めぐりをしたことがない方は、まず瑞巌寺と五大堂の2か所からスタートしてみてください。所要時間は約2時間、費用は拝観料と御朱印代で1,300円ほどです。国宝建築と松島湾の景色を堪能しながらいただく御朱印は、きっと御朱印帳の中でも特別な1ページになるはずです。
※御朱印の種類・料金・受付時間は変更される場合があります。最新情報は各寺院の公式サイトでご確認ください。

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