「御朱印集めって良くないの?」「罰当たりにならない?」——これから御朱印集めを始めたい人や、すでに集めている人の中にも、こんな不安を感じている方は少なくありません。結論から言えば、御朱印集めそのものが良くないわけではありません。問題になるのは「集め方」や「参拝時のマナー」であり、正しい向き合い方を知っていれば、御朱印集めは神仏とのご縁を深める素敵な趣味になります。この記事では、御朱印集めが良くないと言われる理由を1つずつ整理し、避けるべきNG行動、レベル別の楽しみ方、そして参拝マナーの基本までまとめました。読み終わる頃には、自信を持って御朱印集めを楽しめるようになるはずです。
・「御朱印集めは良くない」と言われる5つの理由と、それぞれの真相
・御朱印集めで絶対にやってはいけないNG行動7選
・初心者〜こだわり派まで、レベル別の正しい楽しみ方
・参拝マナーの基本と、失敗しないための準備チェックリスト
「御朱印集めは良くない」と言われる5つの理由とは?

御朱印集めが良くないと言われるのには、いくつかの具体的な背景があります。ただし、その多くは「御朱印集め自体」が悪いのではなく、「集め方」に問題があるケースです。ここでは代表的な5つの理由を掘り下げて、それぞれの真相を整理します。
スタンプラリー感覚の収集が神仏への敬意を欠くと見なされる
御朱印集めが良くないと言われる最大の理由は、「スタンプラリーと同じ感覚で集めている人がいる」という指摘です。御朱印はもともと、写経を納めた証として寺院が発行していたもので、現在でも「参拝の証」としての意味合いがあります。つまり、参拝よりも御朱印を集めること自体が目的化してしまうと、本来の趣旨から外れてしまうのです。たとえば、1日に10社以上を回って御朱印だけもらい、境内をほとんど見ないような行動は、寺社側から見ても歓迎されません。御朱印をいただく前にきちんと参拝し、その寺社の雰囲気や歴史に触れる時間を取ることが大切です。ただし、「たくさんの寺社を巡ること」自体が悪いわけではありません。1社ごとに丁寧に参拝していれば、1日に複数社巡っても何の問題もありません。
SNS映え目的の参拝が寺社とのトラブルを生んでいる
近年、御朱印のデザインが多様化し、アート御朱印や限定御朱印がSNSで話題になることが増えました。これ自体は御朱印文化の広がりとして歓迎すべき面がありますが、問題は「映える写真を撮ること」が参拝の目的になってしまうケースです。撮影禁止の本堂内でスマホを構えたり、御朱印をもらう列で長時間写真を撮って後ろの人を待たせたりする行為が各地で報告されています。御朱印の写真をSNSに投稿すること自体は禁止されていない寺社がほとんどですが、授与所の中や書いている最中の撮影は事前に許可を取るのがマナーです。「まず参拝、次に御朱印、写真は最後」の順番を意識するだけで、トラブルは避けられます。
御朱印の転売・フリマ出品がニュースで取り上げられた
御朱印集めの評判を最も落としたのが、限定御朱印のフリマアプリ出品や転売問題です。人気寺社の限定御朱印が数千円〜数万円で転売される事例が相次ぎ、一部の寺社では限定御朱印の頒布を取りやめる事態にまで発展しました。御朱印は神仏との縁を記録したものであり、売買の対象にすることは本来の目的に反します。転売目的で御朱印を集めている人はごく一部ですが、こうした行為が御朱印集め全体のイメージを下げているのは事実です。自分が楽しむために集める分には何の問題もありませんが、御朱印を売買しないことは御朱印集めの最低限のルールです。
御朱印の起源は平安時代にまで遡るとされています。当時は「納経の証」として寺院が授けるものでしたが、江戸時代以降に寺社参詣が庶民の間に広まると、参拝の記念としていただく習慣が定着しました。つまり、御朱印を「集める」行為自体には長い歴史があり、近年になって始まった流行ではありません。
神社とお寺の御朱印帳を混ぜると断られる?という噂の真相
「神社とお寺の御朱印を同じ帳面に混ぜると良くない」「断られることがある」という情報がネット上に広まっています。結論として、大多数の寺社では神社・お寺混在の御朱印帳でも問題なく対応してもらえます。ただし、一部の寺院(特に日蓮宗系のお寺など)では、他の宗派や神社の御朱印が入っている帳面への記帳を断るケースがあるのも事実です。気になる方は神社用・お寺用で御朱印帳を2冊に分けると安心ですが、1冊で巡っていても失礼にはあたりません。分けるかどうかは完全に個人の自由であり、マナー違反ではないことを覚えておいてください。
御朱印集めが良くないと誤解される背景|マナー違反の実態を知ろう
御朱印集め自体は古くからある文化ですが、近年のブームに伴い、マナーを知らないまま参拝する人が増えたことで「良くない」という印象が広がりました。ここでは、実際に寺社で問題になっているマナー違反の実態を具体的に見ていきます。
参拝せずに御朱印だけもらいに行く人が増えている
寺社にとって最も困るのが、「参拝をせずに御朱印だけもらって帰る」という行為です。御朱印は参拝の証であり、本来はお賽銭を入れて手を合わせた後にいただくものです。授与所に直行して御朱印だけ受け取り、本堂や拝殿に一度も足を運ばないのは、寺社側から見ると「意味を理解していない人」と映ります。参拝にかかる時間は5分程度です。手水舎で手を清め、本堂・拝殿で手を合わせるだけでも、その寺社への敬意を示すことができます。たとえ時間がなくても、参拝を省略するのだけは避けたいところです。
受付時間外の訪問や混雑時のクレームが寺社の負担に
御朱印の受付時間は多くの寺社で9:00〜16:00または9:00〜17:00に設定されていますが、「せっかく来たのだから」と受付終了後に頼み込んだり、混雑時に「待ち時間が長い」とクレームをつけたりするケースが報告されています。寺社の職員や宮司・住職は御朱印の対応だけが仕事ではなく、祈祷や法要、境内の管理など多岐にわたる業務を抱えています。受付時間を守ることは当然ですし、混雑時は30分〜1時間の待ち時間が発生することもあると事前に理解しておくことが大切です。特に正月三が日や紅葉シーズンは、人気寺社で2時間待ちになることもあります。
初穂料(御朱印代)を「いくらですか?」と尋ねるのはマナー違反とされることがあります。多くの寺社では「お気持ちで」と案内されますが、相場は300円〜500円です。「志納」と書かれている場合は300円〜500円を納めるのが一般的。金額が明示されている場合はその金額を用意しましょう。お釣りが出ないよう、100円玉と500円玉を多めに持参すると安心です。
初穂料を値切る・お釣りを要求するのがトラブルの原因に
御朱印の初穂料は一般的に300円〜500円で、最近では500円に設定している寺社が増えています。限定御朱印や見開き御朱印の場合は500円〜1,000円程度です。この金額に対して「高い」と言ったり値切ったりする人がいるという話がありますが、御朱印は商品ではなく「神仏へのお気持ち」です。また、お釣りが出るような大きな紙幣で支払うのも寺社にとっては負担になります。5,000円札や10,000円札しか持っていない場合は、事前にコンビニなどで崩しておくのがスマートです。御朱印集めを長く楽しむなら、小銭入れに100円玉と500円玉を常備する習慣をつけましょう。
御朱印帳以外のノートやメモ帳に書いてもらおうとする行為
御朱印帳を持っていないからといって、普通のノートやメモ帳、さらにはスケッチブックに御朱印を書いてもらおうとする人がまれにいます。多くの寺社ではこうした依頼は断られます。御朱印帳は和紙を使った専用の帳面であり、墨と朱印が美しく映えるように作られています。一般のノートでは墨が滲んだり裏写りしたりして、書き手の方にも迷惑がかかります。御朱印帳を持っていない場合は「書き置き(紙で渡される御朱印)」をいただくか、その場で御朱印帳を購入する方法があります。寺社オリジナルの御朱印帳は1,500円〜2,500円程度で購入でき、そのままいただくことができます。
御朱印集めで絶対にやってはいけないNG行動7選|知らずにやっている人も多い

御朱印集めを楽しむうえで、「これだけはやってはいけない」という行動があります。知らず知らずのうちにやっている人も多いので、1つずつ確認しておきましょう。
御朱印の転売・譲渡は御朱印集め最大のタブー
前述の通り、御朱印の転売は最も深刻なマナー違反です。フリマアプリやオークションサイトでの出品はもちろん、友人への譲渡も本来の趣旨に反します。御朱印はあなた自身の参拝の証であり、他人に渡した時点でその意味を失います。実際に転売問題を受けて、人気の限定御朱印を頒布中止にした寺社も複数あります。限定御朱印がもらえなかった場合は、次の機会を待つか、通常の御朱印をいただくのが正しい対応です。転売されたものを購入する行為も、転売を助長することになるので避けてください。
撮影禁止エリアでの写真撮影や授与所内での動画配信
寺社には撮影禁止のエリアが設けられていることがあり、本堂内部や御神体の近くは撮影NGの場所がほとんどです。また、御朱印を書いてもらっている最中の動画配信や、授与所内での自撮りなども控えるべき行為です。撮影可能かどうかは入口の案内板や張り紙で確認できますが、判断がつかない場合は職員に一声かけるのがベストです。境内の風景や御朱印帳の写真を撮ること自体は多くの寺社で問題ありませんが、他の参拝者が写り込まないよう配慮することも忘れないでください。
書き手に「急いで」「書き直して」と要求するのは論外
御朱印は一筆一筆、心を込めて書いてくださるものです。「急いでほしい」「この字が気に入らないから書き直してほしい」という要求は、書き手に対して失礼なだけでなく、後ろに並んでいる参拝者にも迷惑がかかります。御朱印は手書きであるため、同じ寺社でも日によって微妙に異なる表情を見せます。それこそが手書き御朱印の魅力であり、「その日、その時だけの一期一会」と受け止めるのが御朱印集めの醍醐味です。どうしても待ち時間が気になる場合は、先に御朱印帳を預けて参拝や境内散策を楽しむ方法もあります。多くの寺社では「番号札」で呼び出してくれるシステムを導入しています。
| 問題ない行動 | 良くない行動 |
|---|---|
| 参拝してから御朱印をいただく 小銭を事前に用意する 受付時間内に訪問する 書き上がりを静かに待つ 境内で許可された場所で撮影する 御朱印帳を丁寧に扱う 書き置きも感謝していただく | 参拝せず御朱印だけもらう 1万円札で支払いお釣りを要求する 受付終了後に頼み込む 「急いで」「書き直して」と要求する 撮影禁止エリアでスマホを構える 御朱印を転売・譲渡する ノートやメモ帳に書いてもらおうとする |
御朱印帳を開いたまま渡す・片手で受け取るのも意外とNG
細かいマナーですが、御朱印帳の渡し方・受け取り方にも作法があります。授与所では御朱印帳を書いてほしいページを開いた状態で渡すのが一般的ですが、開いたまま片手でひょいと差し出すのは雑な印象を与えます。両手で丁寧に渡し、受け取る際も両手で「ありがとうございます」と一言添えるのがスマートです。また、御朱印帳にカバーをつけている場合は、カバーを外してから渡すと書き手の方がスムーズに対応できます。こうした小さな心遣いが、御朱印集めを気持ちの良い体験にしてくれます。
御朱印集めは良くないどころか意義がある|本来の目的と価値を再確認
ここまでNG行動やマナー違反の話が続きましたが、御朱印集めは本来、豊かな意味を持つ文化的な行為です。「良くない」どころか、正しい姿勢で向き合えば、人生を彩る趣味になります。
御朱印は神仏との「ご縁の記録」——参拝の証としての意味
御朱印は単なるスタンプではなく、「この寺社に参拝した」という証です。御朱印に含まれる要素は、寺社名・御本尊や祭神の名前・参拝日・朱印の4つが基本で、それぞれに意味があります。特に参拝日が記録される点が重要で、御朱印帳を見返すことで「いつ、どこに参拝したか」が一目でわかります。日記のように自分の参拝の歴史が蓄積されていくのが御朱印帳の魅力であり、数年後に見返すと当時の記憶がよみがえってくる——そんな楽しみ方ができるのが御朱印集めの本来の価値です。
寺社の歴史や文化を学ぶ入口として最適
御朱印集めを続けていると、自然と寺社の歴史や宗派の違い、祭神や御本尊について詳しくなります。たとえば、「なぜこの神社にはこの祭神が祀られているのか」「この寺院がなぜこの場所に建てられたのか」といった疑問が湧き、調べるうちに日本の歴史や文化への理解が深まっていきます。御朱印に書かれた梵字や神紋の意味を調べるのも楽しい時間です。御朱印集めは「集める」行為そのものだけでなく、日本文化を学ぶきっかけとしての価値を持っています。子どもと一緒に御朱印集めをしている家族も増えており、歴史教育の一環として活用するケースもあります。
意外と知られていない——寺社側は御朱印集めを歓迎している
「御朱印集めは寺社に迷惑なのでは?」と心配する人がいますが、意外と知られていないのは、多くの寺社が御朱印集めを前向きに捉えているという事実です。御朱印の初穂料(300円〜500円)は寺社の維持・運営費に充てられており、特に参拝者の少ない地方の小さな寺社にとっては貴重な収入源になっています。また、御朱印をきっかけに初めて訪れる参拝者が増えることで、寺社の認知度が上がり、地域の活性化にもつながります。実際に、オリジナルデザインの御朱印帳や季節限定御朱印を積極的に企画している寺社は年々増えており、これは御朱印集めの文化を歓迎している証拠と言えるでしょう。
御朱印集めが「良くない」のではなく、「マナーを守らない集め方」が良くないだけです。参拝を大切にし、寺社への敬意を忘れなければ、御朱印集めは神仏とのご縁を深め、日本文化への理解を広げてくれる意義ある趣味です。
御朱印帳は一生ものの「旅の記録帳」になる
御朱印帳は1冊あたり40〜60ページ(20〜30箇所分)が一般的です。1冊を使い切るまでに数ヶ月〜数年かかるため、その間の旅の記録がぎゅっと詰まった世界にひとつだけの帳面になります。旅行先で巡った寺社、友人と出かけた時にいただいた御朱印、人生の節目に参拝した記録——御朱印帳を開くたびにそうした思い出がよみがえるのは、デジタル写真にはない温かみがあります。使い切った御朱印帳は自宅の神棚や仏壇の近くに保管するのが理想ですが、本棚に並べておくだけでも問題ありません。大切なのは、粗末に扱わないことです。
初心者・中級者・こだわり派別|御朱印集めの正しい楽しみ方ガイド
御朱印集めの楽しみ方は、経験値によって変わります。ここではレベル別に、それぞれの段階で意識したいポイントとおすすめの楽しみ方を紹介します。
初心者はまず地元の神社・お寺1社から気軽にスタート
御朱印集めを始めるのに特別な準備は要りません。最初にやるべきことは、地元の神社やお寺に参拝して御朱印をいただくことだけです。御朱印帳は寺社で購入できるので(1,500円〜2,500円程度)、手ぶらで行っても大丈夫です。初穂料は300円〜500円が相場なので、初回にかかる費用は御朱印帳代+初穂料で2,000円〜3,000円程度です。いきなり有名寺社を目指すよりも、まずは地元の氏神様や普段から馴染みのあるお寺から始めると、緊張せずに御朱印のいただき方を覚えられます。「授与所で御朱印帳を渡し、御朱印をお願いします、と声をかける」——基本はこれだけです。
中級者は季節限定御朱印やテーマ別の御朱印めぐりに挑戦
10社以上巡って御朱印集めの流れに慣れてきたら、季節限定御朱印やテーマ別の御朱印めぐりに挑戦してみましょう。春の桜、夏の祭り、秋の紅葉、冬の雪景色をモチーフにした季節限定御朱印は、同じ寺社でも時期によってデザインが変わるため、再訪の楽しみが生まれます。また、「東海道五十三次の宿場町にある寺社を巡る」「七福神めぐり」「西国三十三所」など、テーマを決めて計画的に巡るのも中級者ならではの楽しみ方です。七福神めぐりは都内だけでも10以上のコースがあり、1日で回れるものもあります。専用の色紙や御朱印帳が用意されていることも多く、達成感を味わいやすいのが魅力です。
| レベル | おすすめの楽しみ方 | 目安の費用 | 1回あたりの所要時間 |
|---|---|---|---|
| 初心者 | 地元の神社・お寺1社から | 2,000〜3,000円(帳面込) | 30分〜1時間 |
| 中級者 | 季節限定御朱印・七福神めぐり | 500〜1,000円/1社 | 半日〜1日 |
| こだわり派 | 御朱印帳の使い分け・霊場巡礼 | 1,000〜3,000円/1社 | 1日〜数日(旅行) |
こだわり派は御朱印帳の使い分けや霊場巡礼で深い楽しみを
御朱印集めにどっぷりハマったこだわり派には、御朱印帳の使い分けがおすすめです。「神社用」「お寺用」「旅行用」「地元用」のように帳面を分けることで、後から見返す際に整理しやすくなります。また、西国三十三所(近畿2府4県+岐阜県、全33箇所)や四国八十八箇所のような霊場巡礼に挑戦するのも、こだわり派ならではの楽しみ方です。西国三十三所は1箇所あたりの御朱印代300円×33箇所=9,900円に加え、拝観料や交通費がかかりますが、全札所を巡り終えた時の達成感は格別です。巡礼専用の納経帳も販売されており、満願(全箇所巡り終えること)すると記念の印をいただける霊場もあります。
どのレベルでも共通する大原則は「参拝が先、御朱印は後」
初心者でもこだわり派でも、御朱印集めで最も大切な原則は「まず参拝してから御朱印をいただく」ことです。寺社によっては授与所に「参拝をお済ませの方に御朱印をお授けします」と掲示しているところもあります。参拝の手順は、神社であれば「鳥居の前で一礼→手水舎で手を清める→拝殿で二礼二拍手一礼」、お寺であれば「山門の前で一礼→手水舎で手を清める→本堂で合掌・一礼」が基本です。この手順を守るだけで、御朱印集めは「良くない行為」ではなく「丁寧な参拝の記録」になります。形式にこだわりすぎる必要はありませんが、神仏に向き合う気持ちだけは忘れないようにしましょう。
御朱印集めでありがちな失敗パターン3つと具体的な対策
御朱印集めに慣れていない頃は、うっかりミスで悔しい思いをすることがあります。ここでは多くの人が経験する失敗パターンと、その対策を紹介します。事前に知っておけば回避できるものばかりです。
御朱印帳を忘れて書き置き対応になってしまった
旅行先で寺社を見つけ、「御朱印をいただこう」と思ったら御朱印帳を宿に置いてきた——御朱印集めあるあるの失敗パターンです。この場合、書き置き(紙に書かれた御朱印)をいただくか、その場で新しい御朱印帳を購入することになります。書き置きは後から御朱印帳に貼ることもできますが、のりの種類によっては紙が波打ったり変色したりすることがあります。対策として、外出時のカバンに御朱印帳を常備する習慣をつけるのが一番です。旅行の場合は持ち物リストに「御朱印帳・小銭」を入れておくと忘れにくくなります。書き置き用のスティックのりやテープのりも1本持っておくと、帰宅後にきれいに貼れます。
書き置き御朱印を御朱印帳に貼る際は、でんぷんのり(スティックのり)がおすすめです。液体のりは紙が波打ちやすく、両面テープは厚みが出て帳面が閉じにくくなります。貼った後は重しを乗せて半日ほど乾かすと、仕上がりがきれいになります。
拝観時間ギリギリに到着して御朱印受付が終了していた
御朱印の受付終了時間は拝観時間よりも30分〜1時間早く設定されていることが多く、「拝観は17:00まで」の寺社でも御朱印受付は16:00や16:30で終了するケースがあります。遠方から足を運んだのに御朱印をいただけなかった——この失敗は事前確認で防げます。訪問前に寺社の公式サイトやSNSで受付時間を確認し、受付終了の30分前には到着するように計画を立てましょう。特に山寺や離島の寺社は受付時間が短い(10:00〜15:00など)場合があるので注意が必要です。また、法要やイベントの日は御朱印対応を休止している寺社もあるため、事前の電話確認が確実です。
初穂料の小銭が足りずに授与所で焦った経験
複数の寺社を巡る際に起こりがちなのが、小銭切れです。1社あたり300円〜500円の初穂料に加え、お賽銭やお守りの購入で小銭を使うため、3〜4社巡った頃には100円玉が底をつくことがあります。授与所で1万円札を出すのは寺社側に両替の手間をかけてしまうため、できるだけ避けたいところです。対策としては、御朱印めぐりの前日にコンビニで意識的に小銭を作っておくか、銀行の両替機を利用する方法があります。巡る寺社の数×500円+お賽銭分を目安に、100円玉を15〜20枚、500円玉を3〜4枚用意しておくと安心です。最近ではキャッシュレス決済に対応している寺社も一部ありますが、まだ少数派なので現金の準備は欠かせません。
御朱印集めが良くないと言わせないための参拝マナー完全ガイド
マナーを守った御朱印集めは、寺社にとっても参拝者にとっても気持ちの良いものです。ここでは参拝前の準備から御朱印の受け取り方、帰宅後の保管まで、一連の流れを整理します。
参拝前の準備|持ち物・服装・事前確認で8割が決まる
御朱印集めの成功は、参拝前の準備で8割決まると言っても過言ではありません。持ち物は「御朱印帳」「小銭(100円玉×10枚以上、500円玉×3枚以上)」「ハンカチ(手水舎用)」の3つが基本です。服装は普段着で問題ありませんが、露出の多い服装やサンダルは寺社によっては拝観を断られることがあります。特に格式の高い寺院では注意が必要です。事前確認すべき項目は「御朱印の受付時間」「御朱印の種類と初穂料」「アクセス方法と駐車場の有無」の3点です。公式サイトがない寺社の場合は、Googleマップの口コミや御朱印情報サイトで確認できることが多いです。
正しい参拝手順|神社とお寺で違う作法を押さえておこう
御朱印をいただく前に参拝を済ませるのが鉄則ですが、神社とお寺では参拝作法が異なります。神社の場合は、鳥居の前で軽く一礼→参道の端を歩く(中央は神様の通り道)→手水舎で左手・右手・口の順に清める→拝殿で二礼二拍手一礼が基本です。お寺の場合は、山門で一礼→手水舎で手を清める→本堂で合掌・一礼(拍手はしない)が基本です。お寺で拍手をしてしまう人が多いですが、拍手は神社の作法であり、お寺では静かに合掌するのが正しい作法です。この違いを知っているだけで「この人はちゃんとわかっている」という印象になり、御朱印集めが良くないと思われることはありません。
御朱印の受け取り方|渡し方から初穂料の納め方まで
御朱印の受け取りには、いくつかの細かいマナーがあります。まず、御朱印帳はカバーを外し、書いてほしいページを開いた状態で両手で渡します。前のページに挟んでいる「はさみ紙(墨移り防止の紙)」は取り除いてから渡すとスムーズです。書いていただいている間は静かに待ち、スマホをいじったり大声で話したりしないようにしましょう。書き上がったら初穂料を納めますが、この時お金をトレーに置くか、両手で直接渡すかは寺社によって異なります。トレーがあればトレーに、なければ両手で渡します。「お納めします」と一言添えると丁寧な印象になります。
帰宅後の御朱印帳の保管方法|粗末に扱わなければOK
御朱印帳の保管について「神棚に置かなければいけない」と思っている人もいますが、必ずしも神棚が必要なわけではありません。大切なのは「粗末に扱わない」ことです。直射日光が当たらない場所、湿気が少ない場所に保管すれば、本棚やタンスの引き出しでも問題ありません。ただし、靴箱の上やトイレの近くなど、清潔感のない場所は避けましょう。御朱印帳専用の桐箱(2,000円〜5,000円程度)も販売されており、複数冊をまとめて保管できるので、御朱印帳が増えてきたこだわり派にはおすすめです。また、書きたての御朱印には「はさみ紙」を挟んで墨移りを防ぐ習慣をつけると、帳面を長くきれいに保てます。
まとめ|御朱印集めは「良くない」のではなく心がけ次第で一生楽しめる趣味になる
御朱印集めが良くないと言われる理由は、御朱印集めそのものに問題があるのではなく、一部のマナー違反や本来の趣旨を忘れた行為が原因です。参拝を大切にし、寺社への敬意を持って御朱印をいただけば、御朱印集めは神仏とのご縁を深め、日本文化への理解を広げてくれる素晴らしい趣味です。マナーを守れば寺社側も歓迎してくれますし、御朱印帳は一生の思い出が詰まるかけがえのない一冊になります。
この記事の要点を振り返ります。
- 御朱印集めが「良くない」と言われる主な理由は、スタンプラリー化・SNS映え目的・転売の3つ
- 御朱印集め自体は平安時代から続く歴史ある文化であり、正しく楽しめば何も問題はない
- 「参拝が先、御朱印は後」が御朱印集めの大原則
- 初穂料は300円〜500円が相場。小銭を事前に用意しお釣りが出ないようにする
- 御朱印帳の渡し方・受け取り方は「両手で丁寧に」が基本
- 失敗を防ぐには、受付時間・持ち物・小銭の3つを事前に確認する
- 初心者は地元の1社から、中級者は季節限定やテーマ巡り、こだわり派は霊場巡礼へとステップアップできる
御朱印集めの最初の一歩は、近くの神社やお寺に参拝して御朱印を1つだけいただくことです。難しいことは何もありません。御朱印帳と小銭を持って、まずは気軽に出かけてみてください。1つ目の御朱印をいただいた時の嬉しさが、きっと次の参拝への原動力になります。
※この記事の情報は2026年5月時点の内容です。初穂料や受付時間は変更される場合がありますので、参拝前に各寺社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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