「あじさいの季節に御朱印をいただきたいけど、どこの寺社がおすすめなの?」「あじさい御朱印っていつからいつまでもらえるの?」——6月が近づくと、御朱印好きの間でこんな声が増えてきます。あじさい御朱印は、梅雨の時期だけに授与される季節限定の御朱印で、美しい紫陽花のデザインが特徴です。切り絵・押し花・手描きイラストなど表現方法もさまざまで、毎年コレクションする人も少なくありません。この記事では、あじさい御朱印の基本情報から、全国の人気授与先、料金相場、参拝のコツまで、初心者でも迷わず集められるように網羅的にお伝えします。
・あじさい御朱印の種類・デザインの違いと選び方
・全国の人気あじさい寺・神社8選と御朱印の詳細情報
・初穂料の相場と授与期間の目安
・失敗しないための参拝スケジュールの組み方
あじさい御朱印とは?|通常の御朱印との違いと3つの魅力

季節限定だからこそ価値がある——あじさい御朱印の基本
あじさい御朱印とは、紫陽花の開花時期(主に6月上旬〜7月上旬)に合わせて授与される季節限定の御朱印です。通常の御朱印が年間を通じていただけるのに対し、あじさい御朱印は授与期間が約1ヶ月と短いのが特徴です。そのため「今年を逃すと来年まで待たなければならない」という希少性があり、御朱印集めの中でも人気が高いジャンルになっています。寺社によっては枚数限定(1日50枚など)で授与するところもあり、開門直後に受付が終了するケースも珍しくありません。初めてあじさい御朱印を集める場合は、授与期間と枚数制限を事前に公式サイトで確認しておくと安心です。
デザインの種類は大きく4タイプに分かれる
あじさい御朱印のデザインは、大きく分けて「手描きイラスト」「切り絵」「押し花」「スタンプ印」の4タイプがあります。手描きイラストは住職や巫女さんが1枚ずつ筆で描くため、同じものが2つとない一点物。切り絵は紙を繊細にカットしたもので、光に透かすと紫陽花の花びらが浮かび上がる仕掛けのものもあります。押し花タイプは境内で咲いた本物の紫陽花の花びらを使っており、自然の色合いが楽しめます。スタンプ印は比較的シンプルですが、書き置きではなく御朱印帳に直接押してもらえる寺社が多く、御朱印帳を持参する人には手軽に集めやすいタイプです。自分がどんな雰囲気の御朱印を集めたいかで、訪問先を選ぶのがおすすめです。
通常御朱印との違いは「期間・デザイン・初穂料」の3点
通常の御朱印とあじさい御朱印の違いは明確に3つあります。まず授与期間——通常御朱印は通年ですが、あじさい御朱印は6月〜7月上旬の約1ヶ月間限定です。次にデザイン——通常御朱印は墨書き+朱印のシンプルな構成が多いのに対し、あじさい御朱印は花のイラストや色彩が加わり華やかです。最後に初穂料——通常御朱印は300〜500円が相場ですが、あじさい御朱印は切り絵や押し花の場合500〜800円とやや高めの設定が一般的です。ただし「高い=良い」ではなく、300円のスタンプ印でも味わい深いものはたくさんあります。予算と好みのバランスで選びましょう。
紫陽花は日本原産の花で、奈良時代の万葉集にも詠まれています。寺社との関わりが深いのは、紫陽花が「移り変わる色=諸行無常」を象徴する花として仏教的な意味を持つから。あじさい御朱印をいただく際に、この背景を知っていると、デザインに込められた意味がより深く味わえます。
全国のあじさい御朱印が人気の寺社8選|御朱印めぐり帖調べ
鎌倉・長谷寺——40種類2,500株のあじさいと限定御朱印
鎌倉の長谷寺は「あじさい寺」の代名詞ともいえる存在で、境内には40種類・約2,500株のあじさいが植えられています。あじさいの見頃は6月中旬〜7月上旬で、この期間に「紫陽花御朱印」が授与されます。初穂料は500円で書き置きタイプ。紫陽花の水彩画が描かれた専用台紙に墨書きされており、額に入れて飾る人も多い人気のデザインです。注意点として、あじさいシーズンの長谷寺は平日でも混雑し、「あじさい路」の入場に整理券が必要になることがあります。御朱印の受付は9:00〜16:00ですが、混雑日は早めに受付終了する場合もあるため、開門の8:00に合わせて訪問するのが確実です。拝観料は大人400円、小学生200円が別途必要です。
京都・三室戸寺——約2万株の紫陽花と源氏物語モチーフの御朱印
京都府宇治市の三室戸寺は「あじさい寺」として関西で最も有名な寺院の一つです。境内には約50種・約2万株のあじさいが咲き誇り、6月1日〜7月上旬に「あじさい園」が公開されます。この期間限定のあじさい御朱印は、源氏物語の宇治十帖にちなんだデザインが特徴で、初穂料は500円。宇治という土地柄、源氏物語ファンにも人気があります。あじさい園の拝観料は大人1,000円(通常期は500円)と高めですが、庭園の規模を考えると見応え十分です。アクセスは京阪「三室戸駅」から徒歩15分。駐車場は収容台数が限られるため、公共交通機関の利用が推奨されています。
京都・柳谷観音 楊谷寺——押し花御朱印の元祖的存在
京都府長岡京市の楊谷寺(柳谷観音)は、境内で咲いた本物の紫陽花の花びらを使った「押し花御朱印」で知られています。志納料は500円で、1枚ずつ花びらの色や配置が異なるため、まさに世界に一つだけの御朱印が手に入ります。さらに「花手水(はなちょうず)」と呼ばれる手水舎に紫陽花を浮かべた演出も有名で、SNSでの拡散をきっかけに参拝者が急増しました。注意点は交通の便——最寄りの阪急「長岡天神駅」からバスとタクシーを乗り継ぐ必要があり、所要時間は約30分。毎月17日の縁日にはシャトルバスが運行されますが、それ以外の日はアクセス手段を事前に確認しておきましょう。
関東・雨引観音(茨城)——あじさい祭りと限定切り絵御朱印
茨城県桜川市の雨引観音(雨引山楽法寺)は、関東屈指のあじさいスポットです。境内に約100種・5,000株のあじさいが植えられ、6月10日〜7月20日頃に「あじさい祭」が開催されます。この期間に授与される切り絵御朱印は初穂料800円で、紫陽花の花びらが繊細にカットされた芸術的なデザイン。境内の池にあじさいの花を浮かべる「水中華」の演出も見どころです。アクセスはJR水戸線「岩瀬駅」からタクシーで約10分。無料駐車場が完備されているため、車での訪問が便利です。拝観料は無料なので、御朱印代と交通費だけで参拝できるのも魅力です。
| 寺社名 | 所在地 | あじさいの規模 | 御朱印タイプ | 初穂料 |
|---|---|---|---|---|
| 長谷寺 | 鎌倉 | 40種2,500株 | 手描きイラスト | 500円 |
| 三室戸寺 | 京都・宇治 | 50種約2万株 | スタンプ印 | 500円 |
| 楊谷寺 | 京都・長岡京 | 約5,000株 | 押し花 | 500円 |
| 雨引観音 | 茨城・桜川 | 100種5,000株 | 切り絵 | 800円 |
| 明月院 | 鎌倉 | 約2,500株 | 墨書き+印 | 300円 |
| 粟井神社 | 香川・観音寺 | 約3,000株 | スタンプ印 | 300円 |
| 陽林寺 | 福島 | 約5,000株 | イラスト・切り絵 | 500〜800円 |
| 矢田寺 | 奈良・大和郡山 | 60種1万株 | 手描き | 500円 |
あじさい御朱印の授与時期と確実にいただくためのスケジュール術

授与期間は「6月上旬〜7月上旬」が基本——ただし寺社ごとに差がある
あじさい御朱印の授与期間は、多くの寺社で6月上旬〜7月上旬の約1ヶ月間です。ただし、これはあくまで目安。地域や標高によって紫陽花の開花時期が異なるため、授与開始日にはばらつきがあります。例えば、関東平野部の鎌倉は6月初旬から見頃を迎えますが、東北地方の福島・陽林寺は6月中旬〜7月中旬と約2週間ほど遅れます。四国の粟井神社は6月中旬〜下旬がピークです。「あじさい御朱印をもらいに行ったのに、まだ始まっていなかった」という失敗を防ぐには、訪問1週間前に公式サイトやSNSで最新情報を確認するのが鉄則です。
平日午前が狙い目——混雑を避ける3つの時間帯戦略
あじさいシーズンの人気寺社は、土日祝日には御朱印の受付に30分〜1時間待ちになることも珍しくありません。確実に、かつストレスなくいただくための時間帯戦略は3つあります。第一に「開門直後(8:00〜9:00)」——まだ参拝者が少なく、書き手の方も余裕があるため丁寧に対応してもらえます。第二に「平日の昼過ぎ(13:00〜14:00)」——午前中の混雑が落ち着き、午後の団体客が来る前の谷間です。第三に「雨の日」——あじさいは雨に濡れると色が鮮やかになり写真映えする上、参拝者が減るため待ち時間が短縮されます。雨の日こそあじさい御朱印めぐりのベストタイミングといえます。
枚数限定の御朱印は事前予約できる?確認すべき3つのポイント
結論から言うと、あじさい御朱印の事前予約を受け付けている寺社はごく少数です。多くの場合は「当日先着順」での授与となります。確認すべきポイントは3つ。①1日の授与枚数(50枚・100枚など上限があるか)、②郵送対応の有無(遠方の人向けに郵送で頒布する寺社もある)、③書き置きと直書きの選択肢(混雑時は書き置きのみになることが多い)。特に切り絵御朱印は制作に手間がかかるため、1日30枚限定といった少数限定のケースが多く、朝8時から並ぶ人もいます。「どうしてもほしい」という場合は、授与開始初日を避け、2〜3日目の平日朝を狙うのが現実的な作戦です。
あじさい御朱印の授与時間ギリギリ(閉門30分前など)に駆け込むのは避けましょう。寺社によっては「受付は閉門1時間前まで」としているところもあり、到着してから受付終了を知るケースがあります。鎌倉・長谷寺では16:00受付終了ですが、混雑日は15:00頃に切り上げることも。時間に余裕を持って訪問してください。
初穂料と費用の目安|タイプ別の料金比較
タイプ別の初穂料相場——300円〜1,000円の幅がある理由
あじさい御朱印の初穂料は、タイプによって300円〜1,000円と幅があります。最もリーズナブルなのはスタンプ印タイプで300〜500円。通常の御朱印と同じ料金設定の寺社が多く、御朱印帳に直書きしてもらえるケースがほとんどです。手描きイラストタイプは500円前後が中心。切り絵タイプは制作コストが高いため500〜800円。押し花タイプは本物の花びらを使う分500〜700円程度です。最も高額なのは複数の技法を組み合わせた「特別御朱印」で、1,000円に設定されている寺社もあります。料金の違いは「手間と材料費」の差であり、高いから御利益が大きいということではありません。
1日であじさい御朱印めぐりをする場合の予算シミュレーション
あじさい御朱印めぐりを1日で効率的に行う場合、鎌倉エリアを例にすると以下の予算感になります。訪問先を長谷寺(御朱印500円+拝観料400円)、明月院(御朱印300円+拝観料500円)、成就院(御朱印300円・拝観無料)の3寺とした場合、御朱印代の合計は1,100円、拝観料の合計は900円、交通費(江ノ電1日乗車券)が800円で、トータル約2,800円です。これにランチ代1,000円程度を加えても4,000円以内で充実したあじさい御朱印めぐりが楽しめます。御朱印帳を新調する場合は別途1,500〜2,500円が加わりますが、既に持っている方はかなりリーズナブルに楽しめる趣味といえます。
お釣りが出ない寺社もある——小銭の準備が地味に重要
御朱印の初穂料は「お気持ち」としてお納めするものなので、基本的にお釣りが出る前提で考えないのがマナーです。特にあじさいシーズンの繁忙期は、寺社側も対応に追われるため、ぴったりの金額を用意しておくとスムーズです。100円玉と500円玉を多めに持っておけば、ほとんどのケースに対応できます。1,000円札であれば対応してくれる寺社がほとんどですが、5,000円札や1万円札は断られることもあります。事前にコンビニで両替しておくか、賽銭用も含めて小銭を多めに用意してから出かけましょう。
御朱印帳を忘れたらどうなる?書き置き対応の実態
御朱印帳を忘れてしまった場合、多くの寺社では「書き置き」(紙に書かれたもの)で対応してもらえます。ただし、書き置きには注意点があります。まず、直書きと書き置きで料金が異なる場合がある(書き置きの方が100円高いケースも)。次に、切り絵やイラスト系のあじさい御朱印はそもそも書き置きのみの授与が多いため、御朱印帳があっても貼り付けが必要です。また、書き置きのサイズが御朱印帳と合わないこともあるため、自宅に帰ってから貼る際にはみ出してしまうことも。御朱印帳を忘れやすい人は、カバンに常にサブの御朱印帳を入れておくのが対策として有効です。
初心者向け|あじさい御朱印めぐりの始め方と準備するもの

最低限必要な持ち物リスト——御朱印帳+小銭+あと2つ
あじさい御朱印めぐりに必要な持ち物は4つです。①御朱印帳(B6サイズが標準、蛇腹タイプが見開きで見やすい)、②小銭(100円玉×10枚、500円玉×4枚程度)、③クリアファイル(書き置き御朱印を持ち帰るため。折れ・濡れ防止に必須)、④タオルまたは手ぬぐい(梅雨時期なので急な雨に対応&御朱印帳を包む用)。あると便利なのは、御朱印帳カバー(防水性のあるもの)とジップロック(濡れた傘を入れる袋として)です。あじさいシーズンは高確率で雨に降られるので、御朱印帳の防水対策だけは万全にしておきましょう。
御朱印帳はどこで買うのが正解?寺社オリジナルvs市販品の選び方
御朱印帳の入手方法は大きく2つ——寺社で購入するか、文具店・ネット通販で市販品を買うかです。寺社オリジナルの御朱印帳は1,500〜2,500円が相場で、その寺社ならではのデザイン(長谷寺ならあじさいの刺繍入り)が魅力。ただし人気のものは品切れになることもあります。市販品は1,000〜3,000円で種類が豊富、あじさいモチーフのカバー付きなどおしゃれなデザインが選べます。初心者におすすめなのは、最初の1冊は市販品で始めて、気に入った寺社が見つかったらそこのオリジナル御朱印帳を2冊目として購入するパターン。「あじさい専用帳」として1冊まとめると、コレクションとしての満足度が上がります。
初めてのあじさい御朱印めぐりは「1日2〜3寺社」がちょうどいい
初心者がやりがちな失敗は、1日に5〜6ヶ所を詰め込んでしまうこと。あじさいシーズンの寺社は混雑していて、御朱印の待ち時間だけで1ヶ所あたり20〜40分かかることがあります。さらに境内のあじさいをゆっくり鑑賞し、お参りもきちんとするなら、1ヶ所あたりの滞在時間は60〜90分が目安です。移動時間も含めると、1日で無理なく回れるのは2〜3ヶ所が現実的。「もう1ヶ所行けそう」と思っても、御朱印受付が16:00で終了する寺社が多いため、15:00以降の追加訪問は避けた方が無難です。余裕のあるスケジュールで、あじさいと御朱印の両方をじっくり楽しむのが理想的な過ごし方です。
初心者がまず行くべきは「あじさいの規模が大きい寺社」です。規模が大きい=御朱印の授与体制も整っているため、受付の流れがスムーズで初めてでも戸惑いにくい。鎌倉の長谷寺や京都の三室戸寺はスタッフの案内も丁寧で、「御朱印をいただくのが初めてです」と伝えれば手順を教えてもらえます。
めぐりで失敗しないための注意点|よくあるトラブル5選
拝観時間ギリギリに行って御朱印受付が終了していたパターン
あじさい御朱印めぐりで最も多い失敗がこれです。多くの寺社では閉門時刻と御朱印受付終了時刻が異なり、受付は閉門の30分〜1時間前に終了します。例えば閉門17:00の寺社でも、御朱印受付は16:00まで、あるいは15:30までというケースがあります。さらにあじさいシーズンの混雑日には、予定より早く受付を切り上げることも。対策は単純で、「午前中に行く」ことです。どんなに遅くても14:00までに到着すれば、よほどのことがない限り受付終了には間に合います。遠方から訪問する場合は、前日に宿泊して朝一番で向かうのが確実です。
あじさいの見頃と御朱印の授与期間がズレていた失敗
意外と知られていないのが、「あじさいの見頃」と「あじさい御朱印の授与期間」が必ずしも一致しないことです。見頃は天候に左右されて毎年変動しますが、御朱印の授与期間は「6月1日〜6月30日」のように日付で固定している寺社が多いのです。2025年は梅雨入りが遅れた地域では、御朱印の授与期間後半にやっと見頃を迎え、「御朱印はもらえたけどあじさいはまだ咲き始めだった」という声も。逆に、見頃が終わった後も授与期間内であれば御朱印だけはいただけます。あじさいの鑑賞と御朱印の両方を楽しみたいなら、6月中旬〜下旬の訪問が最も打率が高いタイミングです。
書き置き御朱印の保管で失敗——湿気と折れへの対策
あじさい御朱印は書き置き(紙でいただくタイプ)が多く、持ち帰り方を工夫しないとせっかくの御朱印がダメージを受けます。特に梅雨時期は湿度が高く、カバンの中で紙がしなったり、インクがにじんだりするリスクがあります。対策は3つ。①もらったらすぐにクリアファイルに挟む、②クリアファイルの中に乾燥剤(100均で購入可)を入れておく、③帰宅後は風通しの良い場所で半日ほど乾かしてから御朱印帳に貼る。押し花タイプは特にデリケートなので、他の紙と重ねず単独でファイリングするのがおすすめです。
御朱印だけもらって帰ろうとする——参拝なしはマナー違反
あじさい御朱印が人気になるにつれ、「御朱印だけもらえればいい」と参拝せずに受付に直行する人が増え、問題になっています。御朱印はあくまで「参拝の証」です。まず本堂や拝殿でお参りをしてから御朱印をいただくのが正しい順序。混雑時に焦る気持ちはわかりますが、参拝を飛ばすのはマナー違反であり、寺社側も良い印象を持ちません。中には「参拝済みですか?」と確認する寺社もあります。お参り→御朱印の順番を守ることで、自分自身も気持ちよく御朱印をいただけますし、境内のあじさいをゆっくり楽しむ時間にもなります。
中級者・こだわり派向け|あじさい御朱印コレクションを充実させる方法
「あじさい専用御朱印帳」を作ると満足度が段違いに上がる
御朱印集めに慣れてきた中級者におすすめなのが、あじさい御朱印だけを集める専用帳を作ることです。通常の御朱印と混ぜて貼ると統一感がなくなりがちですが、専用帳にまとめると「あじさいシーズンの記録」として見返す楽しさが格段に増します。蛇腹タイプの御朱印帳なら、広げて並べたときにあじさいのグラデーションが楽しめるのでおすすめ。表紙があじさいデザインの御朱印帳(長谷寺のあじさい刺繍帳は2,000円)を選べば、外観からも統一感が出ます。毎年1冊ずつ増えていく過程も楽しく、「去年と今年でデザインが変わった」という発見もコレクションの醍醐味です。
同じ寺社のあじさい御朱印を年ごとに集める「定点観測」の楽しみ方
実は多くの寺社が、あじさい御朱印のデザインを毎年少しずつ変えています。例えば長谷寺では年ごとに描かれるあじさいの色合いが異なり、三室戸寺では毎年テーマとなる源氏物語の帖が変わります。この「変化」を追いかけるのが中級者の楽しみ方です。同じ寺社に毎年6月に訪れ、御朱印のデザインの変遷を記録していく——いわば御朱印の定点観測です。3年分、5年分と集まると、その寺社のあじさいへの想いや表現の進化が見えてきて、より深い愛着がわきます。年に1回だけの訪問なので負担も少なく、長く続けやすい集め方です。
意外と知られていない「あじさい御朱印帳」を授与している寺社
あじさい御朱印そのものではなく、「あじさいデザインの御朱印帳」を限定で授与している寺社があるのをご存じでしょうか。鎌倉の長谷寺はあじさいの刺繍入り御朱印帳(2,000円)が有名ですが、他にも奈良の矢田寺では手染めのあじさい柄御朱印帳(1,800円)が6月限定で販売されています。京都の三室戸寺でも、あじさい園の開園期間中だけ特別デザインの御朱印帳(2,000円)が登場します。こうした限定御朱印帳は数量限定のことが多く、御朱印以上に早く売り切れるため、狙うなら初日の朝一番がベスト。帳面自体がコレクションアイテムになるので、こだわり派には一石二鳥の楽しみ方です。
実は、あじさいの色は土壌のpH(酸性度)で決まります。酸性土壌なら青系、アルカリ性なら赤系に。つまり同じ品種でも、植えられている場所によって色が変わるのです。御朱印に描かれるあじさいの色を見ると、その寺社の境内の土壌環境が反映されていることも。青系のあじさい御朱印が多い寺社は酸性土壌の地域に多い——そんな視点で集めると、また違った楽しみが見えてきます。
エリア別おすすめプラン|あじさい御朱印めぐりモデルコース
鎌倉エリア半日コース——長谷寺→成就院→御霊神社を3時間で
鎌倉のあじさいスポットは徒歩圏内に集中しているため、半日で効率よく回れます。おすすめルートは、江ノ電「長谷駅」下車→長谷寺(滞在60分・御朱印500円+拝観料400円)→成就院(徒歩5分・滞在30分・御朱印300円・拝観無料)→御霊神社(徒歩3分・滞在20分・御朱印300円)の3ヶ所。合計約3時間、御朱印代1,100円+拝観料400円で計1,500円です。午前9:00スタートなら12:00には終了し、午後は北鎌倉の明月院まで足を延ばす余裕もあります。注意点は、長谷寺の「あじさい路」は一方通行で所要30分程度かかること。混雑日は入場整理券の発行があるため、先に御朱印受付を済ませてからあじさい路に向かうと時間を有効に使えます。
京都エリア1日コース——三室戸寺→楊谷寺→藤森神社で紫陽花三昧
京都でのあじさい御朱印めぐりは、エリアが分散するため1日かけてゆったり回るのがおすすめです。モデルコースは、午前:三室戸寺(京阪「三室戸駅」徒歩15分・滞在90分・御朱印500円+拝観料1,000円)→午後:藤森神社(京阪「墨染駅」徒歩5分・滞在40分・御朱印300円・拝観無料)→夕方前:楊谷寺(長岡天神駅からバス+タクシー30分・滞在60分・御朱印500円)。交通費は京阪1日券(700円)+タクシー代(約2,000円)で約2,700円、御朱印+拝観料が2,300円、合計約5,000円です。楊谷寺は交通の便が良くないため、体力と時間に余裕がある日に組み込みましょう。毎月17日の縁日ならシャトルバスが出るので交通費を抑えられます。
東北・北関東エリア——陽林寺と雨引観音を1泊2日で巡る充実プラン
東北・北関東のあじさい御朱印スポットは、都内からのアクセスに時間がかかるため1泊2日がおすすめです。1日目:東京駅→(新幹線やまびこ約90分)→福島駅→(車で20分)→陽林寺(滞在90分・御朱印500〜800円×種類)。陽林寺は約30種類のあじさい御朱印を授与しており、切り絵・イラスト・通常書き入れなど選び放題。福島市内で宿泊し、2日目:福島→(車で約2時間)→雨引観音(茨城県桜川市・滞在90分・切り絵御朱印800円・拝観無料)→帰京。2日間で5,000〜8,000円分の御朱印が集まり、あじさい鑑賞も堪能できる贅沢なプランです。車がない場合は陽林寺のみ1日で訪問し、雨引観音は別日に計画するのが無難です。
| 名称 | 長谷寺(鎌倉) |
| 所在地 | 神奈川県鎌倉市長谷3-11-2 |
| 御朱印 | 500円(あじさい限定・書き置き) |
| 拝観時間 | 8:00〜17:00(7・8月は18:00まで) |
| 拝観料 | 大人400円・小学生200円 |
| アクセス | 江ノ電「長谷駅」から徒歩5分 |
※参拝情報は変更される場合があります。最新の受付時間・初穂料は各社寺の公式サイトをご確認ください。
まとめ|あじさい御朱印は「梅雨だけの特別な楽しみ」——今年こそ集めてみよう
あじさい御朱印は、6月〜7月上旬のわずか1ヶ月間だけ手に入る、梅雨の季節ならではの特別な御朱印です。手描きイラスト・切り絵・押し花・スタンプ印と種類が豊富で、寺社ごとに個性があるため、集める楽しさは格別。雨の日が多い梅雨の時期に「外に出かける理由」ができるのも、あじさい御朱印めぐりの隠れた魅力です。
この記事のポイントを振り返ります。
- あじさい御朱印の授与期間は6月上旬〜7月上旬が基本。寺社・地域で差があるため事前確認必須
- 初穂料は300〜1,000円。タイプによって異なるが、平均は500円前後
- 人気寺社は土日に混雑する。平日午前・雨の日が狙い目
- 御朱印帳+小銭+クリアファイル+タオルの4点を必ず持参する
- 1日2〜3ヶ所が無理のないペース。16:00受付終了の寺社が多いことを考慮する
- 書き置き御朱印は湿気対策が重要。クリアファイルと乾燥剤で保護する
- 参拝→御朱印の順番を守る。御朱印だけもらって帰るのはマナー違反
最初の一歩としておすすめなのは、アクセスが良く御朱印の授与体制が整っている鎌倉・長谷寺か京都・三室戸寺です。どちらもあじさいの規模が大きく、初めてでも迷わず御朱印をいただけます。梅雨の雨を味方にして、今年はあじさい御朱印めぐりを始めてみてはいかがでしょうか。
※御朱印の初穂料・授与期間・拝観時間は変更になる場合があります。訪問前に各寺社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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