「神社の御朱印帳ってどれを選べばいいの?」「お寺の御朱印帳と分けたほうがいいの?」——御朱印集めを始めようとしたとき、最初にぶつかるのが御朱印帳選びの壁です。蛇腹式と和綴じ式、大判と小判、奉書紙と鳥の子紙……選択肢が多すぎて、つい「なんとなく」で買ってしまう方も少なくありません。でも、御朱印帳は御朱印と一緒に長く手元に残る”参拝の記録帳”。最初の1冊をしっかり選ぶだけで、その後の御朱印集めの満足度が大きく変わります。この記事では、神社の御朱印帳に焦点を絞り、種類・サイズ・紙質・価格相場からオリジナル御朱印帳が人気の神社まで、選び方のすべてを解説します。初心者の方はもちろん、2冊目・3冊目を探している中級者の方にも役立つ内容です。
・神社の御朱印帳の種類(製本・サイズ・紙質)と選び方の基準
・お寺用と分けるべきかどうかの判断ポイント
・購入場所別の価格相場と、オリジナル御朱印帳が人気の神社10社
・御朱印帳を長持ちさせる保管方法と取り扱いの注意点
神社の御朱印帳とは?お寺の御朱印帳との違いと最初に知っておきたい基本

御朱印帳は「参拝の証」を綴じるための専用帳面
御朱印帳とは、神社やお寺で御朱印を書いていただく(または書き置きを貼る)ための専用の帳面です。一般的なノートとは異なり、墨書きに適した和紙が使われており、御朱印の墨や朱印がきれいに映えるよう作られています。価格帯は1,000〜3,000円が中心で、神社の授与所(御朱印受付)で購入できるほか、大型文具店やネット通販でも手に入ります。御朱印集めを始めるなら、まず1冊用意するのが第一歩。御朱印帳を持っていなくても「書き置き」(あらかじめ紙に書かれた御朱印)をいただける神社は多いですが、直書きの御朱印帳に書いていただく体験は格別です。最初はお手頃な1,500円前後のものから始めると気負わず使えます。
神社の御朱印帳とお寺の御朱印帳は分けるべき?
結論から言うと、「分けておいたほうが安心」です。宗教的な決まりとして分けなければならないわけではありませんが、一部の神社やお寺では「神社とお寺の御朱印が混在していると御朱印をお断りする」というケースが実際にあります。特に格式の高い寺院や、宗派の教えを重んじるお寺でこの傾向が見られます。御朱印帳を2冊持ち歩くのは荷物になりますが、断られてしまうリスクを考えると、最初から神社用とお寺用を分けておくのが無難です。初心者の方は「まず神社用を1冊買って、お寺の御朱印もほしくなったらもう1冊追加する」という順番がおすすめ。御朱印帳が増えること自体がコレクションの楽しみになっていきます。
御朱印帳を用意せずに行くとどうなる?|書き置き対応の現状
御朱印帳を持たずに参拝しても、多くの神社では「書き置き御朱印」(半紙に書かれたもの)を300〜500円でいただけます。ただし、書き置きは紙1枚の状態で渡されるため、保管が難しく折れやすい点がデメリットです。また、書き置きのみ対応で直書きを行っていない神社も増えており、2024年以降はコロナ禍をきっかけに書き置き中心に切り替えた神社がそのまま継続しているパターンも見られます。せっかく参拝したのに「御朱印帳を忘れて書き置きしかもらえなかった」という失敗は御朱印集めあるあるの一つ。参拝日にバッグに入れ忘れないよう、玄関先に御朱印帳を置いておくなどの習慣をつけると防げます。
御朱印帳を開いた状態で授与所に出す際は、書いていただきたいページを開いてお渡しするのがマナーです。また、御朱印帳の表紙に「御朱印帳」と書かれたシール(題箋)が付属している場合は、最初に貼っておきましょう。名前シールを裏表紙に貼っておくと、混雑時に取り違えを防げます。
神社の御朱印帳は蛇腹式と和綴じ式どっちを選ぶ?|製本タイプ別の特徴と向き不向き
蛇腹式(じゃばら式)は主流タイプ|一覧性の高さが最大の魅力
蛇腹式は、1枚の長い和紙を山折り・谷折りに折りたたんで製本したタイプで、神社で頒布されている御朱印帳の約8割がこの形式です。最大のメリットは、広げるとすべての御朱印を一覧できること。旅の思い出を振り返りやすく、SNSに並べて撮影する際にも映えます。両面に書いてもらえるため、1冊あたりの収容数は片面使いで22〜24ページ(11〜12箇所分)、両面使いならその倍になります。初心者の方には蛇腹式が断然おすすめ。どの神社でも対応してもらいやすく、書き手の方も慣れているため、きれいに仕上がりやすいという利点もあります。ただし、広げると1m以上になるものもあり、風が強い日に屋外で開くと折り目が乱れることがある点は覚えておきましょう。
和綴じ式は風合い重視派向け|裏写りしにくい構造がメリット
和綴じ式は、複数の紙を糸で綴じた本のような製本タイプです。流通量は蛇腹式より少なく、全体の1〜2割程度。最大のメリットは、1ページずつ独立しているため墨の裏写りがほぼ起きないことです。蛇腹式は裏面に墨がにじむ場合があるため「片面だけ使う」という方も多いのですが、和綴じ式なら両面をフル活用できます。また、本のようにパラパラとめくれるため、特定の御朱印を探しやすい点も便利です。デメリットとしては、綴じ部分が膨らみやすく、御朱印の数が増えると閉じにくくなること。また、蛇腹式と比べてデザインの選択肢が少なく、価格もやや高め(2,000〜3,500円)の傾向があります。「質感にこだわりたい」「裏写りが気になる」という方に向いています。
実は選べる第3の選択肢|紐綴じ式とバインダー式
蛇腹式・和綴じ式以外にも、紐綴じ式やバインダー式といった少数派の選択肢があります。紐綴じ式は和綴じに似ていますが、綴じ紐を解いてページの差し替えや並べ替えができるのが特徴。参拝した地域別に並べ替えたい方には便利です。バインダー式はリフィル(差し替え用紙)を追加購入して使うタイプで、1冊を長く使い続けられます。ただし、いずれも取り扱っている神社は限られており、ネット通販での購入が中心になります。価格は2,500〜4,000円とやや高め。初心者がいきなり選ぶにはハードルが高いため、まずは蛇腹式で御朱印集めに慣れてから、2冊目以降の選択肢として検討するのがおすすめです。
| 蛇腹式のメリット | 蛇腹式のデメリット |
|---|---|
| 全ページを一覧で見渡せる デザインの種類が豊富 価格が手頃(1,000〜2,500円) どの神社でも対応してもらいやすい | 裏面に墨が裏写りすることがある 広げると場所を取る 風の強い日に折り目が乱れやすい |
神社の御朱印帳のサイズ選びで失敗しないために|大判と小判の使い分け

大判サイズ(約18×12cm)は書き置き派・コレクター向け
大判サイズの御朱印帳は、横約12cm×縦約18cmのB6判に近い大きさです。メリットは余白がたっぷりあるため、御朱印の文字が窮屈にならず、迫力のある仕上がりになること。特に、複数の印を押す御朱印や見開き御朱印をいただく際は大判が断然有利です。また、書き置き御朱印のサイズは大判に合わせて作られていることが多く、貼り付ける際にはみ出しにくい点もポイント。デメリットはサイズが大きい分、小さなカバンには入りにくいこと。旅行時にコンパクトに持ち運びたい方にはやや不向きです。1冊あたりの価格は1,500〜3,000円で、小判と大きな差はありません。「見栄えの良さ」「書き置き御朱印の貼りやすさ」を重視する方には大判がおすすめです。
小判サイズ(約16×11cm)は持ち運び重視の旅行派向け
小判サイズは横約11cm×縦約16cmの文庫本サイズです。ポーチやサコッシュにすっぽり入るコンパクトさが最大の魅力で、身軽に御朱印めぐりを楽しみたい方に選ばれています。神社で頒布されているオリジナル御朱印帳は小判サイズが多い傾向にあり、デザインの選択肢が豊富です。ただし、見開き御朱印をいただく際にはページが小さく、文字が詰まりがちになることも。書き置き御朱印を貼ると端がはみ出すケースもあるため、その場合はカットして貼るか、別途大判の御朱印帳を用意する必要があります。初心者が最初の1冊として選ぶなら、神社巡りに気軽に持ち出せる小判サイズが使いやすいでしょう。
意外と知られていない「サイズを揃える」メリット
実は、御朱印帳のサイズを大判か小判のどちらかに統一しておくと、保管時に大きなメリットがあります。本棚やボックスに並べたとき、サイズがバラバラだと見た目が雑然とするだけでなく、小判の御朱印帳が大判の間に埋もれて取り出しにくくなります。御朱印帳が5冊、10冊と増えていくと、この「揃えておけばよかった」という後悔が出てきがちです。最初の1冊を買うときに「自分はこのサイズで統一する」と決めておくと、長期的に整理が楽になります。もちろん「神社用は小判、お寺用は大判」と用途で分けるのも一つの手。大切なのは自分なりのルールを持つことです。
御朱印帳の「大判」「小判」という呼び方は正式な規格名ではなく、メーカーやショップによって数ミリの差があります。ネット通販で購入する場合は、必ず実寸(縦×横のcm表記)を確認してからカートに入れましょう。「大判と書いてあったのに思ったより小さかった」というレビューは、このサイズ表記のばらつきが原因です。
神社の御朱印帳の紙質を比較|奉書紙・鳥の子紙・雁皮紙の違いと選び方
奉書紙(ほうしょし)は定番中の定番|墨のにじみが少なく扱いやすい
奉書紙は、御朱印帳の紙質として最も多く採用されている和紙です。楮(こうぞ)を原料とした白い紙で、墨のにじみが少なく、朱印の発色もきれいに出るのが特徴。神社で頒布されている御朱印帳の大半が奉書紙を使用しています。初心者が紙質で迷ったら、まず奉書紙を選んでおけば間違いありません。価格帯も手頃で、奉書紙の御朱印帳は1,200〜2,000円程度が中心。デメリットとしては、薄手のものだと墨が裏面ににじむことがある点です。「二重折り」(紙を2枚重ねて袋状にしたもの)の御朱印帳を選べば、裏写りのリスクを大幅に減らせます。購入時に「二重折りかどうか」を確認するのがポイントです。
鳥の子紙(とりのこし)は上質志向派に|なめらかな書き心地が特徴
鳥の子紙は、雁皮(がんぴ)や三椏(みつまた)を原料とした和紙で、卵の殻のようなクリーム色をしていることから「鳥の子」と呼ばれます。表面がなめらかで筆の滑りが良いため、書き手の方にとっても書きやすい紙です。墨の発色が美しく、御朱印の文字が繊細に仕上がるため、御朱印の美しさにこだわる中級者以上の方に人気があります。価格は奉書紙より高く、2,000〜3,500円程度。取り扱っている神社は限られるため、ネット通販で専門メーカーのものを購入するのが現実的です。注意点として、鳥の子紙は湿気に弱い性質があるため、保管時は乾燥剤を一緒に入れておくと劣化を防げます。
雁皮紙(がんぴし)はマニア向け|耐久性の高さが魅力
雁皮紙は、雁皮の繊維のみで作られた和紙で、御朱印帳の紙質としては最も高級な部類に入ります。特徴は、薄くても丈夫で、虫食いにも強いこと。正倉院の文書にも雁皮紙が使われているほど耐久性に優れており、「100年後にも残る御朱印帳がほしい」というこだわり派に選ばれています。墨の吸い込みが遅いため乾くのに時間がかかりますが、その分にじみが少なく、細い線まできれいに残ります。価格は3,000〜5,000円と高め。流通量が少ないため、手に入れるには和紙専門店やネット通販を利用する必要があります。初心者にはオーバースペックですが、御朱印帳を何冊も使ってきた方が「ここぞ」という1冊に選ぶ紙質です。
| 比較項目 | 奉書紙 | 鳥の子紙 | 雁皮紙 |
|---|---|---|---|
| 価格帯 | 1,200〜2,000円 | 2,000〜3,500円 | 3,000〜5,000円 |
| にじみにくさ | ○ | ◎ | ◎ |
| 耐久性 | ○ | ○ | ◎ |
| 入手しやすさ | ◎ | △ | △ |
| おすすめ層 | 初心者〜全般 | 中級者 | こだわり派 |
神社の御朱印帳はどこで買うのが正解?|購入場所と価格相場を徹底比較
神社の授与所で買うメリット|その場で最初の1ページ目がもらえる
御朱印帳の購入先として最もおすすめなのが、参拝する神社の授与所(社務所)です。メリットは3つ。まず、その神社のオリジナルデザインが手に入ること。有名神社のオリジナル御朱印帳は通販では買えないものが多く、現地限定の価値があります。次に、購入と同時に1ページ目にその神社の御朱印を書いていただけるケースが多いこと。御朱印帳の「最初の1ページ」にお気に入りの神社の御朱印が入ると、愛着がぐっと湧きます。3つ目は、実物を手に取って紙質やサイズを確認できること。価格帯は1,200〜2,500円が中心で、御朱印代(300〜500円)が含まれている場合と別途必要な場合があります。購入時に「御朱印代は込みですか?」と確認しましょう。
ネット通販は種類の豊富さが圧倒的|選ぶ楽しさはNo.1
Amazon・楽天・専門通販サイトでは、数百種類の御朱印帳が揃っています。和柄・花柄・動物柄・アニメコラボなど、神社の授与所では出会えないデザインが見つかるのが最大の魅力です。価格帯は1,000〜4,000円と幅広く、安いものなら1,000円以下で購入できるものもあります。ただし、ネット通販の注意点は「紙質を実際に確認できない」こと。写真ではわからない紙の厚さや手触りがあるため、レビューを丁寧に読むことが大切です。御朱印帳専門メーカー(千糸繍院、谷口松雄堂など)の製品であれば品質が安定しており、失敗が少ないでしょう。初心者がネット通販で選ぶなら「二重折り・蛇腹式・奉書紙」のキーワードで絞り込むと、使いやすい1冊に出会えます。
大型文具店・書店は「試してから買える」安心感
東急ハンズ(ハンズ)、ロフト、紀伊國屋書店など大型店舗でも御朱印帳を取り扱っています。実物を手に取れるため、紙質・サイズ・デザインを見比べて選べるのがメリット。価格帯は1,500〜3,000円で、ネット通販と同程度です。品揃えは店舗によって差があり、都市部の大型店なら30〜50種類程度、地方の小型店では5〜10種類程度の在庫が一般的。御朱印帳のカバー(透明ビニールやちりめん素材)も一緒に購入できるため、まとめ買いしたい方に便利です。デメリットは、神社のオリジナル御朱印帳は取り扱いがないこと。あくまで「汎用デザインの中から選ぶ」購入先と考えましょう。
御朱印帳の価格相場一覧|御朱印めぐり帖調べ
御朱印帳の価格は購入場所や素材によって幅があります。以下は主要な購入場所別の価格相場です。
| 購入場所 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|
| 神社の授与所 | 1,200〜2,500円 | オリジナルデザイン、御朱印込の場合あり |
| ネット通販 | 1,000〜4,000円 | 種類が豊富、紙質の確認ができない |
| 大型文具店・書店 | 1,500〜3,000円 | 実物を確認可、カバーも同時購入可 |
| 和紙専門店 | 2,500〜5,000円 | 高品質な紙質、こだわり派向け |
オリジナル御朱印帳が人気の神社10選|デザインで選ぶ神社の御朱印帳の楽しみ方
関東エリアで御朱印帳が人気の神社5選
関東には、デザイン性の高いオリジナル御朱印帳を頒布する神社が数多くあります。明治神宮(東京都渋谷区)の御朱印帳は、白地に木々の緑をあしらったシンプルなデザインで1,000円と手頃。東京大神宮(東京都千代田区)は蝶結びの柄が上品で、縁結びの御利益でも知られることから女性に人気があり、1,000円で頒布されています。鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)は、鎌倉の象徴である大銀杏をモチーフにした御朱印帳が1,500円。日光東照宮(栃木県日光市)は、陽明門の彫刻をデザインに取り入れた重厚感のある御朱印帳を2,500円で頒布しています。氷川神社(埼玉県さいたま市)は四季ごとにデザインが変わる限定御朱印帳が話題で、1,500円前後で頒布。限定御朱印帳は頒布開始直後に売り切れることもあるため、公式サイトやSNSで情報をチェックしてから参拝するのがおすすめです。
関西エリアで御朱印帳が人気の神社5選
関西にも個性豊かな御朱印帳を頒布する神社が揃います。伏見稲荷大社(京都府京都市)の御朱印帳は、千本鳥居をイメージした朱色ベースのデザインが鮮やかで、1,200円で頒布。北野天満宮(京都府京都市)は、学問の神様・菅原道真公にちなんだ梅柄の御朱印帳が1,500円。住吉大社(大阪府大阪市)は、反橋(太鼓橋)をモチーフにした御朱印帳が1,500円で頒布されています。春日大社(奈良県奈良市)は、神使の鹿をあしらった御朱印帳が人気で1,500円。厳島神社(広島県廿日市市)は大鳥居と海をデザインした御朱印帳を1,500円で頒布しており、世界遺産の参拝記念としても人気があります。各神社で頒布されるオリジナル御朱印帳は在庫がなくなると再頒布まで時間がかかることもあるため、参拝前に電話で在庫を確認しておくと確実です。
限定御朱印帳の入手は計画的に|季節・行事限定のチェック方法
多くの神社では、正月・例大祭・季節の節目に合わせた限定御朱印帳を頒布しています。限定御朱印帳は通常版より凝ったデザインが多く、コレクターの間では高い人気があります。入手のポイントは「情報収集の早さ」。神社の公式サイト・公式SNS(X、Instagram)をフォローしておくと、頒布開始日や数量を事前に把握できます。人気神社の限定御朱印帳は頒布開始から数時間で売り切れることもあるため、早朝参拝を計画に入れましょう。注意点として、限定御朱印帳はフリマアプリやオークションサイトに転売されることがありますが、定価の2〜5倍の価格がつくケースも。転売品の購入は自己判断ですが、できれば直接参拝していただくのが御朱印帳本来の楽しみ方です。
オリジナル御朱印帳を目当てに参拝する場合は、「頒布時間」を必ず確認しましょう。御朱印の受付時間は9:00〜16:00が一般的ですが、御朱印帳の頒布は授与所の営業時間(おおむね9:00〜17:00)に準じます。拝観時間ギリギリに到着して「御朱印帳だけ買いたかったのに授与所が閉まっていた」という失敗パターンもあります。余裕を持って15:00までには到着するようにしましょう。
神社の御朱印帳を長く大切に使うための保管方法と取り扱いのコツ
御朱印帳カバーは必須?|持ち運び時の汚れ・傷対策
御朱印帳カバーは「あると安心」なアイテムです。透明ビニールカバーは200〜500円程度で購入でき、汚れや水濡れから御朱印帳を守ってくれます。神社で購入する御朱印帳に最初から付属している場合もありますが、付いていないものが大半。カバンの中で他の荷物と擦れると表紙が傷つきやすいため、カバーなしで持ち歩く場合は巾着袋や専用ポーチに入れるのがおすすめです。ちりめん素材のカバーは800〜1,500円と少し高めですが、見た目が美しく、ギフトにも人気。ただし、ちりめんカバーは水に弱い素材が多いため、雨の日の参拝にはビニールカバーとの二重使いが安心です。「カバーに600円出すなら御朱印を1回多くいただきたい」という考え方も一理ありますが、長く使う御朱印帳だからこそ保護する価値はあります。
自宅での保管場所は「直射日光と湿気」を避ける
御朱印帳は和紙と墨でできているため、直射日光と湿気の両方に弱い性質があります。日光に長時間当たると墨が褪色し、湿気が高いとカビや紙の劣化が進みます。保管のベストポジションは「本棚の中段」。直射日光が当たらず、床からの湿気も受けにくい場所です。御朱印帳が増えてきたら、100円ショップの書類ケースや桐箱に立てて保管すると出し入れしやすく見た目もすっきりします。乾燥剤(シリカゲル)を1〜2個一緒に入れておくと湿気対策になります。畳の上に平置きする方もいますが、畳は湿気を吸いやすいため御朱印帳の保管場所としてはあまり向いていません。
墨の裏写り対策は「はさみ紙」が基本
蛇腹式の御朱印帳で両面使いをする場合、墨の裏写り対策は必須です。最もシンプルな方法は「はさみ紙」を挟むこと。御朱印をいただいた直後に、書いていただいたページの裏に薄紙(半紙やティッシュ)を挟んでおくと、向かい側のページへの裏写りを防げます。神社によっては御朱印を書いた後に半紙を挟んでくれる場合もありますが、すべての神社で対応しているわけではないため、自分でも半紙を数枚持ち歩いておくと安心です。100円ショップの書道コーナーで売っている半紙を御朱印帳サイズにカットしておくと、使いやすいサイズになります。もう一つの裏写り対策は「片面だけ使う」方法。収容数は半減しますが、裏写りの心配がゼロになるため、美しい状態を保ちたい方にはこちらが向いています。
御朱印帳デビューの前に知っておきたい参拝マナーと神社の御朱印帳の使い方
御朱印は「参拝の証」|先にお参りしてからいただくのが基本
御朱印はスタンプラリーではなく、「参拝した証」として神社からいただくものです。御朱印をもらうことだけが目的になってしまうと、マナー違反と見なされることがあります。正しい手順は、まず手水舎で手を清め、拝殿で参拝(二礼二拍手一礼)を済ませてから、授与所で御朱印をお願いすること。「参拝しないで御朱印だけほしい」と申し出ると断られるケースもあります。特に格式の高い神社ではこの順序を大切にしています。所要時間の目安として、参拝から御朱印の受け取りまで15〜30分。混雑時は御朱印の待ち時間が30分以上になることもあるため、時間に余裕を持って参拝しましょう。
初穂料(御朱印代)の渡し方|お釣りが出ないよう準備するのがスマート
御朱印の初穂料(料金)は300〜500円が一般的で、「お気持ちで」と金額を定めていない神社もあります。「お気持ちで」と言われた場合は300〜500円を納めるのが相場です。初穂料はできるだけお釣りが出ないよう、小銭を事前に用意しておくのがマナー。1万円札を出して「お釣りをください」というのは避けたいところです。参拝前にコンビニで小銭に両替しておくか、お賽銭用の小銭と合わせて100円玉・500円玉を多めに持っておくと安心です。近年はキャッシュレス決済に対応する神社も増えていますが、まだ少数派のため、基本は現金を用意しましょう。また、複数の神社を1日で巡る「御朱印めぐり」をする場合、1日で5〜6箇所回ると御朱印代だけで1,500〜3,000円になるため、予算計画も忘れずに。
御朱印帳の「1ページ目」問題|最初のページは伊勢神宮のために空ける?
御朱印集めの世界には「御朱印帳の1ページ目は伊勢神宮のために空けておく」という慣習があります。伊勢神宮は日本の神社の中で最も格式が高い「神宮」であり、御朱印帳の最初のページにふさわしいとされているためです。ただし、これは厳密なルールではなく、あくまで慣習。1ページ目にどの神社の御朱印を入れても問題ありません。実際には、御朱印帳を購入した神社の御朱印が1ページ目に入ることが多く、それで良いとされています。「いつか伊勢神宮に行きたい」と考えている方は1ページ目を空けておくのも一つの楽しみ方ですが、空白ページがあると次のページから書き始めることになるため、授与所で「2ページ目からお願いします」と伝える必要がある点は覚えておきましょう。
意外と知られていないのですが、伊勢神宮(内宮・外宮)ではオリジナル御朱印帳も頒布しています。内宮は紫色、外宮は薄茶色の落ち着いたデザインで、いずれも1,000円。伊勢神宮の御朱印帳を現地で購入し、その場で1ページ目に御朱印をいただく——これが御朱印集めの「王道スタート」として語られることもあります。
まとめ|自分にぴったりの神社の御朱印帳を選んで参拝をもっと楽しもう
神社の御朱印帳は、製本タイプ・サイズ・紙質・デザインと選択肢が幅広く、最初は迷ってしまうかもしれません。でも、自分に合った1冊を選ぶこと自体が御朱印集めの楽しみの第一歩です。大切なのは「正解を探す」のではなく、「自分の参拝スタイルに合うものを選ぶ」こと。この記事の内容を参考に、まずは1冊手に取ってみてください。
この記事のポイントを振り返ります。
- 神社の御朱印帳はお寺用と分けておくと安心。一部の寺社では混在していると断られる場合がある
- 製本タイプは蛇腹式が主流で初心者向き。和綴じ式は裏写りが少なく質感重視派向き
- サイズは大判(約18×12cm)と小判(約16×11cm)の2種類。書き置き御朱印が多い方は大判が便利
- 紙質は奉書紙が定番。鳥の子紙・雁皮紙は中級者以上のステップアップ素材
- 購入場所は神社の授与所がおすすめ。オリジナルデザインと最初の御朱印が同時に手に入る
- 保管は直射日光と湿気を避け、はさみ紙で裏写りを防ぐ。カバーや巾着袋で持ち運び時の傷も防止
- 御朱印は参拝の証。先にお参りを済ませてから、初穂料を小銭で用意していただくのがマナー
最初の一歩としておすすめなのは、「気になる神社に参拝して、その神社のオリジナル御朱印帳を購入し、1ページ目に御朱印をいただく」というシンプルなスタートです。御朱印帳を手にした瞬間から、いつもの参拝が「御朱印めぐり」という新しい趣味に変わります。次の休日にぜひ、近くの神社へ足を運んでみてください。
※御朱印の初穂料・頒布時間・御朱印帳の在庫状況は変更される場合があります。参拝前に各神社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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