滋賀県大津市にある日吉大社は、全国に約3,800社ある日吉・日枝・山王神社の総本宮として知られています。比叡山の麓に広がる約13万坪の境内には、西本宮・東本宮を中心に40社以上のお社が鎮座し、御朱印の種類も16種類と豊富です。「日吉大社の御朱印はどこでもらえるの?」「山王七社の御朱印って全部集められる?」「限定御朱印はいつ出るの?」——そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。この記事では、日吉大社の御朱印の全種類と初穂料、受付場所や時間、さらに限定御朱印の最新情報までまとめてご紹介します。初めて参拝する方も、すでに御朱印集めを楽しんでいる方も、ぜひ参考にしてみてください。
・日吉大社の御朱印全16種類の内容と初穂料の一覧
・御朱印の受付場所・受付時間・所要時間の目安
・季節限定御朱印や正月限定御朱印の入手方法
・初心者でも迷わない御朱印めぐりのモデルコース
日吉大社の御朱印は全部で16種類|まずは基本の3分類を押さえよう

日吉大社の御朱印は大きく「日吉大社」「山王七社」「権現名」の3グループに分かれる
日吉大社でいただける御朱印は全16種類で、大きく3つのグループに分かれています。1つ目は「日吉大社」と書かれたメインの御朱印、2つ目は山王七社それぞれの社名が入った7種類、3つ目は山王七社の権現名が記された7種類、そして金の御朱印が1種類です。山王七社とは、西本宮・東本宮・宇佐宮・牛尾宮・白山宮・樹下宮・三宮の7社を指し、日吉大社の中核をなすお社です。初穂料は通常の御朱印が各500円、金の御朱印が500円となっています。初めて参拝する方は、まず「日吉大社」のメイン御朱印からいただくのがおすすめです。全16種類を一度にいただくことも可能ですが、所要時間が2時間以上かかることもあるため、時間に余裕を持って訪れましょう。御朱印帳を忘れた場合は書き置きでの対応となるため、必ず御朱印帳を持参してください。
山王七社の御朱印は「社名」と「権現名」の2パターンがある理由
日吉大社の御朱印の中でも特徴的なのが、山王七社には「社名」と「権現名」の2種類ずつ御朱印がある点です。これは日吉大社が神仏習合の歴史を色濃く残しているためです。明治時代の神仏分離令以前、日吉大社の神々は仏教の権現として信仰されていました。たとえば西本宮の大己貴神は「大宮権現」、東本宮の大山咋神は「二宮権現」と呼ばれていたのです。現在はどちらの御朱印もいただけるため、歴史に興味がある方は社名と権現名を見比べてみると、神仏習合の名残を感じられます。御朱印集め中級者の方には、7社すべての社名・権現名を揃える「コンプリート参拝」がおすすめです。ただし、牛尾宮と三宮は山上に位置しており、片道約20分の山道を登る必要があります。足腰に不安がある方は無理せず、麓の5社から始めるのが安心です。
金の御朱印は日吉大社でしかいただけない特別な一体
16種類の中でもひときわ目を引くのが、金色の墨で書かれた「金の御朱印」です。初穂料は500円で、通常の御朱印より200円高くなりますが、金色の文字が御朱印帳の中でも映えると人気があります。金の御朱印は西本宮の授与所でいただけます。金色の墨を使った御朱印は全国的にも珍しく、日吉大社ならではの一体といえます。御朱印帳の見開きページに通常の「日吉大社」御朱印と金の御朱印を並べていただくと、コントラストが美しく記念になります。注意点として、金の御朱印は書き手の方が限られるため、混雑時や書き手不在の日はいただけない場合があります。確実にいただきたい方は、平日の午前中に訪れるのが安心です。
| 名称 | 日吉大社(ひよしたいしゃ) |
| 所在地 | 滋賀県大津市坂本5-1-1 |
| 御朱印 | 全16種類/通常300円・金の御朱印500円(直書き) |
| 拝観時間 | 9:00〜16:30 |
| 拝観料 | 大人300円/小学生以下150円 |
| アクセス | 京阪「坂本比叡山口」駅から徒歩約15分/JR「比叡山坂本」駅から徒歩約25分 |
日吉大社の御朱印をもらえる場所と受付時間|西本宮と東本宮の2か所を確認
御朱印の受付は西本宮授与所と東本宮授与所の2か所
日吉大社の御朱印は、西本宮と東本宮それぞれの授与所でいただけます。西本宮授与所では「日吉大社」のメイン御朱印、金の御朱印、西本宮・宇佐宮・白山宮の社名と権現名の御朱印が受けられます。東本宮授与所では、東本宮・樹下宮・牛尾宮・三宮の社名と権現名の御朱印を受けられます。つまり、16種類すべてを集めるには西本宮と東本宮の両方を回る必要があります。2つの授与所は徒歩約10分の距離にあるため、どちらか一方だけでも十分楽しめますが、コンプリートを目指す方は両方の授与所を訪れる計画を立てておきましょう。混雑する土日は1か所の授与所で10〜15分の待ち時間が発生することもあります。
受付時間は9:00〜16:30|御朱印受付は閉門の30分前に終了する場合がある
日吉大社の参拝時間は9:00〜16:30です。ただし、御朱印の受付は閉門時間の30分前、つまり16:00頃に終了する場合があります。特に冬季(11月〜2月)は日没が早いため、受付終了時間が早まることもあります。確実に御朱印をいただくには、15:30までに授与所に到着しておくのが安心です。16種類すべてを集める場合、2か所の授与所を回る時間も含めて14:00頃までに参拝を始めるのが理想的です。朝一番の9:00に到着すれば、境内をゆっくり散策しながら御朱印をいただいても11:00〜12:00には完了できます。なお、山の上にある牛尾宮・三宮まで登る場合は、往復で約40分〜1時間の山道歩きが加わるため、さらに時間の余裕が必要です。
拝観時間ギリギリに到着して御朱印の受付が終了していた、というケースは少なくありません。日吉大社は境内が広いため、入口から授与所まで歩くだけでも5〜10分かかります。「16:30まで大丈夫」と思っていても、授与所に着いた時にはすでに受付終了という失敗パターンがあります。遅くとも15:30までには境内に入りましょう。
御朱印帳は日吉大社オリジナルも販売|神猿デザインが人気
日吉大社では、オリジナルの御朱印帳も販売しています。日吉大社の神使である「神猿(まさる)」をあしらったデザインが人気で、初穂料は1,500円〜2,000円程度です。御朱印帳を持っていない方は、ここで購入して最初の1ページ目に日吉大社の御朱印をいただくのも素敵な始め方です。御朱印帳のサイズは一般的な大判(18cm×12cm)で、他の神社仏閣でもそのまま使えます。こだわり派の方には、日吉大社の御朱印帳に山王七社の御朱印を7ページ連続で集める「七社めぐり帳」として使う方法もおすすめです。ただし、オリジナル御朱印帳は数量限定のデザインもあるため、在庫がない場合もあります。
人気の限定御朱印|季節ごとの特別デザインを見逃すな

春の限定御朱印「日吉桜」は桜と蝶が描かれた華やかなデザイン
日吉大社では季節ごとに限定の特別御朱印が頒布されます。2026年の春は「日吉桜(ひよしざくら)」をモチーフにした限定御朱印が登場しました。淡い桃色の桜と蝶が描かれた華やかなデザインで、初穂料は1,000円です。頒布は3月25日から開始で、なくなり次第終了となります。受付場所は西本宮授与所と東本宮授与所の2か所です。限定御朱印は通常の御朱印と異なり書き置きタイプが多いため、御朱印帳に貼るためのノリを持参しておくと便利です。桜の季節の日吉大社は境内に約3,000本の桜が咲き誇り、参道から西本宮にかけての桜並木が見事です。御朱印と一緒に花見も楽しめる、春ならではの贅沢な参拝になります。
正月限定御朱印は元日の午前0時から頒布開始
毎年正月にも限定御朱印が頒布されます。正月限定の御朱印は元日の午前0時から頒布が始まり、なくなり次第終了です。初穂料は1,000円で、その年の干支や縁起物があしらわれた特別なデザインが特徴です。年越し参拝で訪れる方は、初詣と同時に限定御朱印もいただけるため、一石二鳥です。ただし、元日の深夜〜早朝は混雑が激しく、御朱印の待ち時間が30分〜1時間に及ぶこともあります。混雑を避けたい方は、1月2日〜3日の午前中が狙い目ですが、早期に終了する場合もあるため注意が必要です。正月三が日を過ぎると限定御朱印が終了している可能性が高いので、確実に入手したい方は1月1日〜2日に参拝しましょう。
実は秋の紅葉シーズンにも特別御朱印が出ることがある
意外と知られていないのですが、日吉大社は関西屈指の紅葉の名所でもあり、秋にも特別な御朱印が頒布されることがあります。毎年11月上旬〜12月上旬に開催される「もみじ祭り」の期間中に合わせて、紅葉をモチーフにした限定御朱印が登場する年があります。日吉大社の紅葉は境内約3,000本のもみじが色づき、特に大宮橋から見る紅葉のトンネルは息をのむ美しさです。紅葉シーズンの限定御朱印は事前告知が公式サイトやSNSで行われるため、秋に訪れる予定の方はチェックしておきましょう。紅葉の見頃は例年11月中旬〜下旬で、この時期はライトアップも行われます。ライトアップ期間中は参拝時間が延長されることもありますが、御朱印の受付時間が延長されるかは年によって異なります。
日吉大社の限定御朱印は、通常の御朱印(500円)と比べて初穂料が1,000円と高めですが、手描きのイラストや特別な和紙を使った書き置きタイプが多く、アート作品のような仕上がりです。御朱印コレクターの間では「日吉大社の限定御朱印は毎回デザインが凝っている」と評判が高く、頒布開始から1〜2週間で終了することも珍しくありません。
めぐりモデルコース|初心者でも迷わない参拝ルート
所要時間90分の定番コース|西本宮→東本宮で主要御朱印を網羅
初めて日吉大社を訪れる方におすすめなのが、所要時間約90分の定番コースです。まず正面の鳥居をくぐり、参道を進んで西本宮へ。西本宮で参拝し、授与所で「日吉大社」の御朱印と、お好みで金の御朱印をいただきます。その後、東本宮方面へ徒歩約10分移動し、東本宮で参拝と御朱印を受けます。このコースなら4〜6種類の御朱印をいただけて、境内の主要な見どころも押さえられます。途中、重要文化財の大宮橋や走井橋を渡るルートを通ると、日吉大社の歴史ある石造りの橋も楽しめます。初穂料の合計は1,200〜2,500円程度です。参拝の前に手水舎で手を清めること、二拝二拍手一拝の作法を守ることを忘れずに。
所要時間3時間の完全制覇コース|山王七社すべてを回る健脚向けルート
御朱印集め中級者以上の方には、山王七社すべてを巡る完全制覇コースをおすすめします。西本宮・東本宮に加え、宇佐宮・白山宮・樹下宮は麓エリアにあるため比較的楽に回れますが、牛尾宮と三宮は山の上に鎮座しています。山道は整備されていますが、片道約20分の登り坂で、一部急な石段があります。スニーカーや歩きやすい靴が必須です。山上からは琵琶湖を望む絶景が広がり、御朱印だけでなく景色も楽しめます。このコースでは最大16種類の御朱印をいただくことが可能で、初穂料の合計は5,000〜5,500円程度です。季節によっては山道が滑りやすくなるため、雨の日や雪の日は無理に登らず、麓の5社だけにとどめるのが安全です。
時間がない方向け30分コース|西本宮だけでも十分満足できる
旅行のスケジュールが詰まっていて30分しか時間が取れない方は、西本宮だけに絞る短縮コースがあります。正面鳥居から西本宮までは徒歩約5分。西本宮で参拝し、授与所で「日吉大社」の御朱印をいただけば、所要時間は約30分です。西本宮は国宝に指定された本殿「日吉造(ひよしづくり)」が見どころで、他の神社では見られない独特の屋根の形をしています。御朱印1体(500円)と拝観料(500円)の合計600円で、日吉大社の核心部分を体験できます。時間に余裕があれば金の御朱印(500円)も追加でいただくと、計1,100円で2体の御朱印が手に入ります。ただし、東本宮エリアや山王七社めぐりは体験できないため、改めて訪れる楽しみを残しておくのもよいでしょう。
日吉大社の境内は約13万坪と広大です。16種類すべての御朱印を集める場合は3時間以上の所要時間を見込んでおきましょう。初めての方は西本宮と東本宮を中心にした90分コースがバランスよくおすすめです。
いただく前に知っておきたい参拝マナーと注意点
御朱印は「参拝の証」|必ず先にお参りしてからいただこう
御朱印はスタンプラリーではなく、参拝の証としていただくものです。日吉大社でも、御朱印をいただく前に必ずお社に参拝することがマナーとされています。西本宮の御朱印をいただくなら西本宮に、東本宮の御朱印なら東本宮に、それぞれ参拝してからいただきましょう。参拝の作法は、手水舎で手と口を清め、二拝二拍手一拝です。授与所で御朱印をお願いする際は「御朱印をお願いします」と一言添えるのがスマートです。御朱印帳は書いていただきたいページを開いて渡すとスムーズです。混雑時は御朱印帳を預けて番号札をもらい、参拝後に受け取る方式になることもあります。御朱印をいただいたら「ありがとうございます」のお礼を忘れずに。
御朱印帳を忘れた場合は書き置きで対応|ノリやファイルを準備しておこう
御朱印帳を忘れてしまった場合でも、書き置き(あらかじめ和紙に書かれた御朱印)をいただくことは可能です。ただし、直書きと書き置きでは御朱印の印象が変わります。直書きは墨の濃淡や筆の勢いが一体ずつ異なり、その場で書いていただく特別感があります。書き置きは統一されたデザインで美しいですが、手書きの温かみは直書きに軍配が上がります。書き置きの御朱印を御朱印帳に貼る場合は、スティックのりやでんぷんのりを使うとシワになりにくいです。テープのりは剥がれやすいため避けましょう。御朱印帳を忘れて書き置きしかもらえなかったという後悔は、御朱印めぐりで最も多い失敗パターンの一つです。出発前に必ず持ち物を確認しましょう。
拝観料500円は境内入口で支払い|御朱印の初穂料とは別
日吉大社は境内に入る際に拝観料がかかります。大人500円、小学生以下150円で、30名以上の団体は270円、100名以上は220円の割引があります。この拝観料は御朱印の初穂料とは別に必要です。つまり、メインの御朱印1体をいただく場合の総費用は、拝観料500円+初穂料500円=600円です。拝観料は現金のみの支払いとなるため、小銭を用意しておくとスムーズです。御朱印の初穂料もお釣りが出ないようぴったりの金額を用意しておくのがマナーです。16種類すべての御朱印をいただく場合は、拝観料500円+通常御朱印15体(4,500円)+金の御朱印1体(500円)=合計5,500円を見込んでおきましょう。
一緒に楽しみたい境内の見どころ3選
国宝の西本宮本殿「日吉造」は日吉大社でしか見られない建築様式
日吉大社の最大の見どころは、国宝に指定されている西本宮と東本宮の本殿です。特に西本宮本殿は「日吉造(ひよしづくり)」と呼ばれる独自の建築様式で、全国でもここでしか見られません。通常の神社建築は切妻造や入母屋造が多いのですが、日吉造は正面に「庇(ひさし)」が大きく張り出し、屋根の形が左右非対称になっているのが特徴です。この建築様式は、比叡山延暦寺との神仏習合の歴史から生まれたとされ、仏堂の要素が取り入れられています。1586年に再建された現在の本殿は、桃山時代の華やかな装飾が随所に見られます。御朱印をいただく前に、ぜひ本殿の屋根の形をじっくり観察してみてください。写真撮影は可能ですが、本殿内部の撮影は禁止されている場合があります。
神猿(まさる)は日吉大社のシンボル|「魔去る」「勝る」の縁起物
日吉大社といえば、神の使いとされる猿「神猿(まさる)」が有名です。「まさる」には「魔去る(魔が去る)」「勝る(何事にも勝る)」という縁起のよい意味が込められています。境内の西本宮楼門の軒下には木彫りの猿の彫刻があり、見つけると幸運が訪れるとされています。4匹の猿が彫られているので、ぜひ探してみてください。授与所では神猿をモチーフにしたお守りや絵馬、御朱印帳も販売されています。神猿のお守りは「魔去る守」として厄除けに人気があります。境内には実際にニホンザルがいた時代もありましたが、現在は飼育されていません。ただし、比叡山の麓に位置するため、野生のサルが目撃されることはまれにあります。
大宮橋と走井橋は重要文化財の石橋|参道の風情を味わおう
日吉大社の参道にかかる大宮橋・走井橋・二宮橋の3つの石橋は、いずれも重要文化財に指定されています。中でも大宮橋は安土桃山時代の天正年間に造られた石造りの太鼓橋で、苔むした欄干が歴史の重みを感じさせます。橋の下を流れる大宮川のせせらぎも心地よく、四季折々の風景が楽しめます。春は桜、秋は紅葉が橋の周囲を彩り、写真映えするスポットとしても人気です。走井橋は東本宮へ向かうルート上にあるため、東本宮の御朱印をいただきに行く途中で自然と通ります。橋の上で立ち止まって景色を楽しむ方も多いですが、参道が狭い箇所もあるため、他の参拝者の通行の妨げにならないよう配慮しましょう。
めぐりに便利なアクセスと周辺情報
電車でのアクセスは京阪「坂本比叡山口」駅が最寄り|JR利用時の注意点
日吉大社への電車でのアクセスは、京阪石山坂本線「坂本比叡山口」駅から徒歩約15分が最も便利です。駅を出て坂本の古い町並みを通り抜けると日吉大社の鳥居が見えてきます。一方、JR湖西線「比叡山坂本」駅からは徒歩約25分と少し距離があります。JRを利用する場合は、駅前からバスやタクシーを使うのも選択肢です。京都方面から来る場合は、JR京都駅からJR湖西線で約20分で比叡山坂本駅に到着できます。大阪方面からは、京阪本線で三条駅まで行き、地下鉄東西線に乗り換えて京阪大津線で坂本比叡山口駅へ向かうルートがあります。所要時間は約1時間30分〜2時間です。初めて訪れる方は乗り換えが多いため、乗換案内アプリで事前にルートを確認しておきましょう。
車でのアクセスは湖西道路下阪本ICから約10分|駐車場は無料
車でのアクセスは、湖西道路の下阪本ICから約10分です。日吉大社には無料の駐車場が用意されており、普通車約50台分の駐車スペースがあります。平日であれば駐車場が満車になることはほぼありませんが、紅葉シーズン(11月)や正月三が日は混雑するため、午前中早めの到着がおすすめです。紅葉シーズンは臨時駐車場が設けられることもありますが、日吉大社から少し離れた場所になる場合があります。カーナビには「日吉大社」または住所「大津市坂本5-1-1」で検索すれば案内されます。名神高速道路を利用する場合は、京都東ICから湖西道路経由で約20分です。駐車場から境内入口までは徒歩約3分と近いため、荷物の多い方や小さなお子さん連れの方にも便利です。
周辺の坂本エリアには延暦寺の里坊が点在|御朱印めぐりのハシゴも可能
日吉大社がある坂本エリアは、比叡山延暦寺の門前町として栄えた歴史ある地域です。周辺には延暦寺の里坊(さとぼう)と呼ばれる僧侶の隠居所が約50か所点在しており、一部は一般公開されています。中でも「滋賀院門跡」は天台座主の居所だった格式高い寺院で、御朱印もいただけます。日吉大社の御朱印めぐりの後に滋賀院門跡を訪れれば、神社と寺院の両方の御朱印を1日で集められます。また、坂本の町並みは「穴太衆積み(あのうしゅうづみ)」と呼ばれる石垣が特徴的で、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。散策するだけでも歴史の風情を感じられるエリアです。坂本名物の「鶴喜そば」は江戸時代創業の老舗蕎麦店で、参拝後のランチスポットとして人気があります。
日吉大社と比叡山延暦寺は隣接していますが、延暦寺は山上にあるためセットで訪れる場合は1日がかりになります。坂本ケーブル(所要時間約11分)で延暦寺へ登ることもできますが、御朱印めぐりを中心にするなら日吉大社+坂本エリアの寺院で半日コースが現実的です。
歴史と由緒|なぜ山王信仰の総本宮なのか
日吉大社は約2,100年の歴史を持つ全国山王信仰の総本宮
日吉大社の創建は、崇神天皇7年(紀元前91年)と伝えられ、約2,100年の歴史を誇ります。東本宮の御祭神・大山咋神(おおやまくいのかみ)は、古事記にも記される古い神で、比叡山の山の神として信仰されてきました。西本宮の御祭神・大己貴神(おおなむちのかみ)は、天智天皇7年(668年)に大津京遷都の際に大和国の大神神社から勧請されたとされています。日吉大社が「山王」と呼ばれるのは、比叡山延暦寺を開いた最澄が中国の天台山の守護神「山王元弼真君」になぞらえて日吉の神を「山王権現」と称したことに由来します。全国の日吉・日枝・山王神社約3,800社の総本宮として、現在も多くの参拝者が訪れています。
神仏習合から神仏分離へ|日吉大社の御朱印に刻まれた歴史の変遷
日吉大社の歴史を語る上で欠かせないのが、神仏習合と神仏分離の歴史です。平安時代以降、日吉大社は比叡山延暦寺と一体化し、神仏習合の信仰が深まりました。山王七社の神々は仏教の権現として崇められ、西本宮の大己貴神は「大宮権現」、東本宮の大山咋神は「二宮権現」と呼ばれました。しかし明治元年(1868年)の神仏分離令により、日吉大社は大きな打撃を受けます。境内の仏堂や仏像が破壊される「廃仏毀釈」が行われ、多くの文化財が失われました。現在の日吉大社の御朱印に「社名」と「権現名」の2種類があるのは、こうした複雑な歴史を後世に伝える意味が込められています。御朱印を通じて日本の宗教史を感じられるのは、日吉大社ならではの体験です。
山王祭は日本三大祭の一つ|祭礼期間中の御朱印事情
毎年4月に行われる「山王祭(さんのうまつり)」は、1,200年以上の歴史を持つ日吉大社最大の祭礼で、湖国三大祭の一つに数えられています。3月から4月にかけて約2か月間にわたってさまざまな神事が行われ、クライマックスの4月12日〜14日には神輿が坂本の町を練り歩きます。山王祭の期間中も御朱印はいただけますが、祭礼の準備や神事の関係で受付時間が変更になる場合があります。特に4月12日〜14日のクライマックス期間は、境内が大変混雑し、御朱印の待ち時間も長くなる傾向があります。お祭りの熱気と御朱印の両方を楽しみたい方にはおすすめですが、静かに参拝したい方は祭礼期間を避けるのが無難です。山王祭に合わせた特別御朱印が頒布される年もあるため、公式サイトで事前に確認しておくとよいでしょう。
| 御朱印の種類 | 初穂料 | 受付場所 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 日吉大社(メイン) | 500円 | 西本宮授与所 | 初めての方はまずこれ |
| 山王七社(社名)×7 | 各300円 | 西本宮・東本宮 | 7社分で2,100円 |
| 山王七社(権現名)×7 | 各300円 | 西本宮・東本宮 | 神仏習合の歴史を感じる |
| 金の御朱印 | 500円 | 西本宮授与所 | 金色の墨で書かれる特別版 |
| 季節限定御朱印 | 1,000円 | 西本宮・東本宮 | 書き置き・なくなり次第終了 |
ついてよくある疑問を解決|初心者が気になるポイント
日吉大社の御朱印は何時間あれば全部もらえる?
16種類すべての御朱印をいただく場合、目安として3時間程度を見込んでおくのが安心です。内訳は、西本宮エリアの参拝と御朱印で約45分、東本宮エリアで約45分、山上の牛尾宮・三宮への往復で約1時間、各授与所での待ち時間を含めた予備時間として約30分です。平日の午前中であれば待ち時間が少なく、2時間30分程度で回れることもあります。一方、紅葉シーズンの土日は混雑するため、3時間半〜4時間かかることもあります。全種類にこだわらず、メインの「日吉大社」と山王七社の社名だけに絞れば、8種類を約90分でいただくことも可能です。自分のペースに合わせて、無理のない計画を立てましょう。
日吉大社の御朱印帳を持っていなくても御朱印はいただける?
日吉大社オリジナルの御朱印帳でなくても、お手持ちの御朱印帳であれば問題なく御朱印をいただけます。他の神社やお寺で購入した御朱印帳でも大丈夫です。御朱印帳自体を持っていない場合は、日吉大社の授与所でオリジナル御朱印帳を購入するか、書き置きの御朱印をいただくことになります。書き置きは和紙に書かれた御朱印で、持ち帰って自分の御朱印帳に貼ることができます。御朱印帳を初めて購入する方には、日吉大社の神猿デザインの御朱印帳がおすすめです。記念すべき最初のページに日吉大社の御朱印が入り、御朱印集めの良いスタートになります。なお、ノートや手帳への御朱印は基本的にお断りされますのでご注意ください。
日吉大社の御朱印は郵送対応している?
日吉大社では、基本的に御朱印の郵送対応は行っていません。御朱印は参拝の証としていただくものという考えから、直接参拝した方にのみ授与されています。遠方にお住まいで参拝が難しい方には残念なお知らせですが、これは日吉大社に限らず多くの神社仏閣に共通する方針です。ただし、新型感染症の流行時など特別な事情がある場合には、一時的に郵送対応が行われたこともあります。最新の対応状況は日吉大社の公式サイトや公式SNSで確認できます。遠方から訪れる場合は、比叡山延暦寺や坂本エリアの散策と組み合わせて1日の旅行プランを立てると、交通費に見合う充実した御朱印めぐりになります。
※参拝情報は変更される場合があります。最新の受付時間・初穂料は各社寺の公式サイトをご確認ください。
まとめ|日吉大社の御朱印は16種類の豊富さと歴史の深さが魅力
日吉大社の御朱印は、全16種類という豊富なラインナップと、神仏習合の歴史を反映した「社名」「権現名」の2種類が並ぶ独自性が大きな魅力です。初穂料は通常500円・金の御朱印500円とお手頃で、季節限定の特別御朱印(1,000円)も含めて、何度訪れても新しい発見がある神社です。比叡山の麓に広がる約13万坪の境内は、国宝の日吉造本殿や重要文化財の石橋など見どころも多く、御朱印だけでなく参拝そのものが充実した体験になります。
この記事のポイントをまとめます。
- 日吉大社の御朱印は「日吉大社」「山王七社(社名)」「山王七社(権現名)」「金の御朱印」の全16種類
- 御朱印の受付場所は西本宮授与所と東本宮授与所の2か所。受付時間は9:00〜16:30(受付終了は16:00頃の場合あり)
- 季節限定御朱印は春(日吉桜)・正月・紅葉シーズンなどに頒布。初穂料1,000円でなくなり次第終了
- 初めての方は西本宮→東本宮の90分コースがおすすめ。全16種類コンプリートなら3時間を見込む
- 拝観料は大人500円で御朱印の初穂料とは別。16種類すべてで合計約5,500円
- アクセスは京阪「坂本比叡山口」駅から徒歩15分。車は駐車場無料
- 御朱印帳は必ず持参を。書き置きも対応可能だが、直書きの特別感を味わうなら忘れずに
まずは西本宮の「日吉大社」御朱印を1体いただくところから始めてみてください。拝観料と合わせて600円で、約2,100年の歴史を持つ山王信仰の総本宮を体感できます。境内を歩きながら神猿を探し、国宝の本殿を見上げ、御朱印帳にその日の記念を刻む——そんな穏やかな休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。※最新の御朱印情報や限定御朱印の頒布状況は、日吉大社の公式サイトでご確認ください。

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