「本能寺の御朱印ってどんなもの?」「織田信長ゆかりの御朱印はある?」——歴史好きなら一度は訪れたい京都・本能寺。天正10年(1582年)の本能寺の変で知られるこのお寺では、法華宗本門流の格式ある御朱印から、信長公にちなんだ限定御朱印まで複数の種類が授与されています。この記事では、本能寺御朱印の全種類・料金・受付時間から、御朱印帳、塔頭寺院の御朱印、周辺の御朱印スポットまで、参拝前に知っておきたい情報をすべてまとめました。
・本能寺御朱印の全種類と料金(通常+限定+塔頭)
・御朱印の受付時間・場所・混雑状況
・オリジナル御朱印帳のデザインと選び方
・信長公忌(6月2日)限定御朱印の入手方法
本能寺御朱印は全部で何種類?通常と限定の違いを整理

通常授与の「妙法」御朱印は法華宗の正式なスタイル
本能寺で通年いただける御朱印は「妙法」と墨書きされたものです。法華宗(日蓮宗系)の寺院では「御朱印」ではなく「御首題(ごしゅだい)」として「南無妙法蓮華経」と書かれるのが一般的ですが、本能寺では他宗派の方や御朱印集め初心者にも親しみやすいよう「妙法」の御朱印も用意されています。納経料は300円で、直書き・書き置きの両方に対応しています。受付は本堂横の寺務所で、9時から17時まで。日蓮宗系の寺院に初めて行く方は「御朱印をお願いします」と言えば妙法の御朱印をいただけるので、特別な知識は不要です。ただし、御首題帳(日蓮宗専用の御朱印帳)を持参した場合は自動的に御首題で書いていただけることが多いため、どちらを希望するか事前に決めておくとスムーズです。
御首題「南無妙法蓮華経」は法華宗の信仰を示す特別な一枚
御首題は「南無妙法蓮華経」のお題目が中央に大きく書かれる、法華宗ならではの御朱印です。本能寺では宗派を問わず御首題をいただくことが可能ですが、寺院によっては日蓮宗系の御首題帳でないと授与しないケースもあるため、本能寺の寛容な対応はありがたいポイントです。納経料は同じく300円。御首題は墨書きの迫力があり、「南無妙法蓮華経」の七文字が力強く書かれるため、御朱印帳の見開きを使う気持ちで余裕を持ったページを開いておくのがおすすめです。注意点として、御首題は他の神社の御朱印と同じ帳面に書いてもらえない場合があります。本能寺では柔軟に対応してもらえますが、気になる方は御首題帳を別に用意するとよいでしょう。
信長公忌(6月2日)の限定御朱印は年に一度の特別授与
毎年6月2日は織田信長の命日にあたり、本能寺では「信長公忌」の法要が営まれます。この日だけの限定御朱印が授与され、信長公の家紋や特別な朱印が押される年もあります。授与数には上限がある年もあるため、確実に入手したい場合は朝9時の受付開始に合わせて訪れるのが安全です。2024年の信長公忌では午前中に長い列ができたとの報告もあり、京都の6月は気温が高いため暑さ対策も必須です。限定御朱印を目的に遠方から訪れる方は、前日に京都入りして早朝から並ぶ計画を立てると安心です。なお、信長公忌の日程が変更されることは基本的にありませんが、法要の規模や御朱印のデザインは年によって異なります。
塔頭・龍雲院の「敦盛」御朱印は歴史ファン必見
本能寺の塔頭寺院「龍雲院」では、信長が桶狭間の戦い前に舞ったとされる幸若舞「敦盛」の一節「人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻のごとくなり」が書かれた御朱印を授与しています。納経料は300円。この御朱印は通年授与されていますが、龍雲院は本能寺の境内にあるものの独立した寺院のため、受付時間や対応状況が本能寺本体と異なる場合があります。訪問時に不在で授与いただけなかったという声もあるので、確実にいただきたい場合は事前に電話確認するのが確実です。歴史好きの方にとっては本能寺参拝のハイライトになる一枚で、御朱印帳に敦盛の文字が並ぶと感慨深いものがあります。
本能寺の正式な寺名は「本䏻寺」です。「能」の字ではなく「䏻」(ヒヒの下に去)が使われています。これは過去に何度も火災に遭ったため、「能」の字の中に「ヒ(火)」が入っていることを嫌い、火を去る意味でこの字を採用したと伝わっています。御朱印の寺名にもこの字が使われていることがあるので、ぜひ注目してみてください。
本能寺御朱印の受付時間・場所・混雑を避けるコツ
受付時間は9:00〜17:00|季節による変更はある?
本能寺の御朱印受付は9:00〜17:00です。境内への参拝自体は6:00〜17:00まで可能ですが、御朱印の授与は寺務所が開く9時からとなります。季節による受付時間の変更は基本的にありませんが、法要や行事がある日は一時的に受付を中断する場合があります。特に6月2日の信長公忌や、年末年始は通常と異なるスケジュールになることがあるため注意が必要です。16時30分を過ぎると「本日の受付は終了しました」と案内されることもあるため、余裕を持って16時までに寺務所に到着するのが安全です。朝一番の9時台は比較的空いており、待ち時間なしで直書きしていただけることが多いです。
御朱印をいただける場所は本堂横の寺務所
本能寺の御朱印受付は、本堂に向かって右手にある寺務所で行われています。山門(表門)をくぐってまっすぐ進み、本堂の右側を見ると「御朱印」の案内が出ているのですぐにわかります。寺務所ではお守りや御朱印帳の販売も行っており、御朱印待ちの間にお守りを選ぶこともできます。直書きの場合は5〜10分程度の待ち時間が発生することがありますが、書き置きであればその場で受け取れます。なお、塔頭の龍雲院の御朱印は本能寺の寺務所では授与していないため、龍雲院に直接お願いする必要があります。境内はそれほど広くないので迷うことはありませんが、龍雲院は本堂の奥にあるので見落とさないようにしましょう。
混雑しやすい時期と空いている狙い目の時間帯
本能寺は京都の繁華街・河原町エリアに位置するため、観光シーズンは混雑します。特に混むのは、春の桜シーズン(3月下旬〜4月上旬)、秋の紅葉シーズン(11月中旬〜12月上旬)、ゴールデンウィーク、そして6月2日の信長公忌です。逆に空いているのは平日の午前中(9:00〜10:00)と、冬場(1月中旬〜2月)の平日です。修学旅行シーズン(5〜6月、9〜10月)は学生の団体参拝と重なることがありますが、御朱印の受付に長蛇の列ができるほどではありません。土日でも30分以上待つことは稀で、京都の人気寺社と比べると待ち時間は短い部類に入ります。
御朱印は参拝の証です。本能寺に到着したら、まず本堂でお参りを済ませてから御朱印をいただきましょう。「御朱印だけもらって帰る」のはマナー違反とされています。また、御朱印帳を開いたまま渡す際は、書いていただきたいページを開いて提出するのが基本です。
帳のデザインと種類|信長ファンに人気のオリジナル帳

織田家の家紋入りオリジナル御朱印帳は全種2,000円
本能寺のオリジナル御朱印帳は、織田信長の家紋「織田木瓜(おだもっこう)」があしらわれたデザインが特徴です。価格はすべて2,000円で統一されており、サイズは通常の御朱印帳サイズ(約16cm×11cm)です。表紙の色やデザインは複数あり、黒地に金の家紋が入ったシックなタイプが人気です。御朱印帳を購入すると、最初のページに本能寺の御朱印を書いていただける(御朱印代込みの場合と別途300円の場合あり)ので、新しい御朱印帳で京都めぐりを始めたい方にぴったりです。ただし、御朱印帳のデザインは入れ替わることがあり、在庫切れの場合もあるため、特定のデザインを狙う場合は事前に問い合わせるのが確実です。
御朱印帳は京都めぐりの「1冊目」としておすすめか?
本能寺の御朱印帳は、京都御朱印めぐりの最初の1冊として選ぶ方が多いです。理由は3つあります。まず、河原町という京都の中心地にあるためアクセスしやすく、ここを起点に周辺の寺社を回りやすいこと。次に、織田信長という日本史上の有名人物にちなんだ帳面は話題性があり、御朱印仲間との会話のきっかけになること。そして、法華宗の寺院でありながら他宗派の御朱印も気にせず書いていただけるため、宗派を気にせず使い続けられることです。一方、日蓮宗系の寺院で御首題をいただく予定がある方は、御首題専用の帳面を別に持つことを検討してください。一般的な御朱印帳に日蓮宗系の寺院で御首題をお願いすると断られるケースがあるためです。
御朱印帳を忘れた場合の対処法|書き置き対応あり
御朱印帳を持参し忘れた場合でも、本能寺では書き置き(あらかじめ紙に書かれた御朱印)を授与しています。書き置きの御朱印は和紙に書かれており、自宅に戻ってから御朱印帳に貼り付けることができます。料金は直書きと同じ300円です。「せっかく本能寺まで来たのに御朱印帳を忘れた」という失敗は意外と多く、特に旅行中にカバンを替えた際に忘れるパターンが目立ちます。書き置きで対応してもらえるとはいえ、直書きの方が墨の風合いや筆圧を感じられるため、参拝当日の朝にカバンの中身を確認する習慣をつけておくと安心です。なお、書き置きのサイズは一般的な御朱印帳に合うサイズなので、貼り付け時にはみ出す心配はありません。
本能寺の歴史と見どころ|本能寺御朱印をより深く味わうために
本能寺の変の舞台は現在地ではない?移転の歴史を解説
御朱印をいただく前に知っておきたいのが、現在の本能寺は「本能寺の変」があった場所とは異なるという事実です。天正10年(1582年)に織田信長が明智光秀に討たれた本能寺は、現在の京都市中京区元本能寺南町付近にありました。現在の本能寺は豊臣秀吉の命により天正17年(1589年)に現在地(中京区寺町通御池下ル)に移転したものです。つまり、今の本能寺で御朱印をいただく場所は、信長が最期を迎えた場所そのものではありません。歴史の正確な理解として押さえておくと、御朱印の価値をより深く感じられます。旧地には「本能寺跡」の石碑が建っているので、歴史ファンは御朱印参拝と合わせて旧地も訪れるとよいでしょう。旧地は現在地から徒歩約10分の距離です。
信長公廟と本能寺宝物館「大寶殿」は御朱印参拝とセットで
本能寺の境内には織田信長の供養塔「信長公廟」があります。信長の遺骨は発見されていませんが、本能寺では信長の三男・信孝が建立した供養塔を今も守り続けています。御朱印をいただいた後は、本堂の奥にある信長公廟に手を合わせるのが参拝の王道ルートです。また、宝物館「大寶殿(だいほうでん)」では、信長ゆかりの品や本能寺に伝わる寺宝を展示しています。拝観料は大人500円、中高生300円、小学生250円。開館時間は9:00〜17:00(入館は16:30まで)です。御朱印と合わせて大寶殿を見学すると所要時間は合計40〜60分が目安です。展示内容は定期的に入れ替わるため、リピーターでも新しい発見があります。
境内の見どころを効率よく回るモデルルート
本能寺の境内はコンパクトなので、30〜60分あれば十分に回れます。おすすめの順路は次の通りです。まず山門から入って本堂で参拝し、続いて寺務所で御朱印をいただきます(直書きの場合は5〜10分待ち)。待ち時間を利用して信長公廟にお参りし、その後に大寶殿を見学。最後に龍雲院で「敦盛」の御朱印をいただく流れがスムーズです。所要時間の目安は、御朱印のみなら20分、大寶殿込みで60分、龍雲院も含めると70〜80分です。河原町の商業施設(京都BAL、新京極商店街)が徒歩圏内にあるため、参拝後のランチや買い物も便利です。
| 名称 | 本能寺(法華宗本門流 大本山) |
| 所在地 | 京都府京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町522 |
| 御朱印 | 300円(直書き・書き置き対応) |
| 受付時間 | 9:00〜17:00 |
| 拝観料 | 境内無料(大寶殿:大人500円) |
| アクセス | 地下鉄東西線「京都市役所前」駅から徒歩2分/阪急「京都河原町」駅から徒歩10分 |
一緒にもらえる周辺寺社の御朱印スポット

徒歩5分圏内の御朱印スポット3選|矢田寺・誓願寺・錦天満宮
本能寺の周辺には徒歩5分圏内で回れる御朱印スポットが複数あります。まず「矢田寺(矢田地蔵尊)」は寺町通を北へ3分ほど歩いた場所にあり、かわいらしい地蔵尊の御朱印が人気です。次に「誓願寺」は新京極通沿いにあり、浄土宗西山深草派の総本山として格式ある御朱印がいただけます。落語発祥の地としても知られ、扇の御朱印が独特です。そして「錦天満宮」は錦市場の東端に鎮座する神社で、学業成就のご利益で知られています。3箇所すべてを本能寺と合わせて回っても所要時間は2時間程度。京都の中心部でこれだけ密集している御朱印エリアは珍しく、効率よく複数の御朱印を集めたい方に最適です。
少し足を伸ばして|六角堂・革堂・行願寺への御朱印ルート
本能寺から徒歩10〜15分圏内まで広げると、西国三十三所の札所が2つも回れます。「六角堂(頂法寺)」は西国三十三所第十八番札所で、聖徳太子が創建したと伝わる京都最古級の寺院です。「革堂(行願寺)」は西国三十三所第十九番札所で、こちらも歴史ある御朱印がいただけます。西国三十三所の御朱印を集めている方なら、本能寺参拝のついでに2つの札所を回れるのは大きなメリットです。ルートとしては、本能寺→六角堂(徒歩8分)→革堂(徒歩7分)の順が効率的です。ただし、西国三十三所の専用御朱印帳を使う場合は、本能寺の御朱印は別帳面に書いていただく必要があるので、2冊持参するのを忘れないようにしましょう。
半日コースで回る「本能寺+周辺」御朱印めぐりプラン
本能寺を起点とした半日(4時間程度)の御朱印めぐりプランを紹介します。9:00に本能寺で御朱印をいただき、9:30に龍雲院、10:00に矢田寺、10:20に誓願寺、10:40に錦天満宮、11:00に六角堂、11:30に革堂と回ると、7つの御朱印を半日で集められます。このルートなら御朱印代の合計は2,100円(各300円×7)程度で、ランチ前にすべて完了します。初心者の方は「本能寺+矢田寺+錦天満宮」の3箇所に絞ると、所要時間1.5時間でゆったり回れます。こだわり派の方は御首題帳も持参して、本能寺で御首題もいただくと計8種類の御朱印が手に入る充実コースになります。注意点として、各寺社の受付時間が9:00〜なので、早朝に出発しても9時まで待つ必要があります。
| 寺社名 | 御朱印料 | 本能寺からの距離 | 所要時間目安 |
|---|---|---|---|
| 矢田寺 | 300円 | 徒歩3分 | 10分 |
| 誓願寺 | 300円 | 徒歩4分 | 15分 |
| 錦天満宮 | 300円 | 徒歩5分 | 10分 |
| 六角堂 | 300円 | 徒歩8分 | 20分 |
| 革堂(行願寺) | 300円 | 徒歩12分 | 15分 |
いただく際の参拝マナーと注意点
法華宗寺院での参拝作法|神社との違いを押さえよう
本能寺は法華宗(日蓮宗系)の大本山であり、神社とは参拝作法が異なります。神社では「二礼二拍手一礼」が基本ですが、お寺では拍手は打ちません。本堂の前で静かに合掌し、一礼するのが基本の作法です。お賽銭を入れる際も、投げ入れるのではなく静かに入れましょう。また、本能寺の本堂には「南無妙法蓮華経」のお題目が掲げられています。法華宗の信徒の方はお題目を唱えますが、信徒でない方は静かに合掌するだけで問題ありません。初めてお寺で御朱印をいただく方は「神社とお寺で作法が違う」という点だけ覚えておけば、あとは自然体で大丈夫です。本能寺は観光寺院としての側面もあるため、参拝者に対して寛容な雰囲気があります。
御朱印をお願いする際の声のかけ方と流れ
寺務所に着いたら「御朱印をお願いします」と声をかけ、御朱印帳を書いていただきたいページを開いた状態で渡します。御首題を希望する場合は「御首題をお願いします」と伝えましょう。書き置きを希望する場合も最初に伝えるとスムーズです。直書きの場合、書いていただいている間は静かに待ちます。スマホを触ったり大声で話したりするのは控えましょう。書き上がったら両手で受け取り、「ありがとうございます」とお礼を伝えて納経料300円を納めます。おつりが出ないよう小銭を用意しておくのがマナーです。なお、御朱印を書いている途中での撮影は寺院によって可否が分かれます。本能寺では特に禁止の掲示はありませんが、一言確認してから撮影するのが丁寧です。
やってしまいがちな失敗パターンと対策
本能寺での御朱印参拝で多い失敗パターンを3つ紹介します。1つ目は「拝観時間ギリギリに到着して御朱印受付が終了していた」ケース。17時閉門ですが、御朱印受付は16時30分頃に実質終了することがあります。対策は16時までに寺務所に到着すること。2つ目は「御朱印帳を忘れて書き置きしかもらえなかった」ケース。旅行中は特にカバンを替えるタイミングで忘れやすいので、前日の夜に翌日のカバンに入れておきましょう。3つ目は「龍雲院に行ったが不在で御朱印をいただけなかった」ケース。塔頭寺院は常に人がいるわけではないため、事前の電話確認が有効です。いずれも「時間に余裕を持つ」「事前準備をする」という基本で防げる失敗です。
保管方法とコレクションの楽しみ方
直書き御朱印の保管|墨の乾燥と御朱印帳の扱い方
本能寺でいただいた直書きの御朱印は、墨が完全に乾くまで御朱印帳を閉じないのが鉄則です。寺務所で書いていただいた直後は、挟み紙(半紙)を当ててもらえますが、カバンに入れる前に10〜15秒ほど開いたまま乾かすと安心です。帰宅後は御朱印帳を本棚や引き出しに立てて保管するのが基本。湿気が多い場所や直射日光が当たる場所は墨や朱印の退色の原因になります。御朱印帳カバー(ビニールや布製)を使うと汚れや水濡れから保護できます。本能寺の御朱印は「妙法」の文字が美しい楷書で書かれるため、保管状態が良ければ何年経っても鮮やかな墨色を楽しめます。複数冊の御朱印帳を持つようになったら、寺院用と神社用で分けて保管すると見返すときに便利です。
書き置き御朱印をきれいに貼る方法
書き置きの御朱印を御朱印帳に貼る際は、スティックのりやでんぷんのり(ヤマトのりなど)を使います。液体のりやテープは和紙が波打ったり剥がれたりする原因になるため避けましょう。貼り方のコツは、のりを薄く均一に塗ること。御朱印の四辺に5mm幅でのりを塗り、中央部分は塗らない「額縁塗り」が推奨されます。中央まで塗ると紙が波打つことがあるためです。貼った後は上から軽く押さえ、挟み紙を当てて御朱印帳を閉じます。本能寺の書き置き御朱印は一般的な御朱印帳サイズ(約16cm×11cm)に合うようカットされているので、位置を合わせやすいです。こだわり派の方は、両面テープの「貼ってはがせるタイプ」を使うと、将来的に御朱印帳を変更する際にも対応できます。
本能寺御朱印をSNSでシェアする際のマナー
御朱印をSNSに投稿すること自体は問題ありませんが、いくつかのマナーがあります。まず、御朱印を書いている最中の僧侶の顔や手元をアップで撮影・投稿するのは避けましょう。御朱印そのものの写真は基本的にOKですが、「転売目的ではないか」と誤解されないよう、参拝の感想や寺社の情報も添えて投稿するのが望ましいです。また、本能寺の御朱印に書かれた「妙法」の文字は仏教の教えそのもの。「映えるから」という理由だけで加工フィルターをかけすぎたり、ふざけたコメントを添えたりするのは信仰の対象として不適切です。御朱印は美術品やスタンプではなく、参拝の証であることを忘れずに。ハッシュタグは「#御朱印」「#本能寺」「#京都御朱印めぐり」などが一般的です。
意外と知られていない本能寺御朱印の楽しみ方|上級者向けの視点
実は本能寺は「7回焼けた寺」|火災の歴史と寺名の秘密
意外と知られていないけれど、本能寺は創建から現在までに合計7回の火災に遭っています。本能寺の変(1582年)を含め、応仁の乱や天明の大火など、京都の大火のたびに焼失と再建を繰り返してきた歴史があります。この火災の多さが寺名の表記に影響を与えており、正式には「能」ではなく「䏻」(ヒヒの下に去)の字を使います。「能」の字には「ヒ(火)」が含まれているため、火を去る=火災を避けるという願いを込めてこの字を採用したのです。御朱印をいただいた際、寺名の表記に注目してみてください。「能」ではなく「䏻」で書かれていれば、それは700年以上の火災の歴史を背負った一字です。この話を知っているだけで、御朱印を見返すたびに本能寺の波乱の歴史が蘇ります。
御朱印集め中級者向け|本能寺を起点とした「法華宗御朱印めぐり」
御朱印集めに慣れてきた中級者におすすめしたいのが、本能寺を起点とした「法華宗(日蓮宗系)御朱印めぐり」です。京都には日蓮宗系の寺院が多く、本能寺から徒歩圏内にも妙満寺や本法寺などがあります。法華宗系の寺院で統一して御首題を集めると、各寺院の「南無妙法蓮華経」の書体の違いが楽しめます。同じお題目でも寺院ごとに筆の運びや墨の濃淡が異なり、比較して眺めるのが中級者ならではの楽しみ方です。御首題専用の帳面を1冊用意して、本能寺の御首題を最初のページにいただくと「京都法華宗めぐり帳」として統一感が生まれます。御首題帳は本能寺でも購入できますし、日蓮宗系の仏具店でも取り扱いがあります。
こだわり派向け|季節ごとの参拝で御朱印の「味」を比べる
御朱印は手書きのため、同じ寺院で同じ御朱印をいただいても、書く方や日によって微妙に筆致が異なります。本能寺に年に2〜3回参拝して御朱印をいただくと、墨の濃さ、筆圧、朱印の押し具合の違いに気づくようになります。これは御朱印集めの深い楽しみ方で、「同じ御朱印は二つとない」という一期一会の精神を体感できます。春と秋で同じ「妙法」の御朱印をいただき、並べて比較してみると、紙の湿り具合(季節による湿度の違い)が墨のにじみ方に影響していることに気づくでしょう。こだわり派の方は参拝日を御朱印帳にメモしておくと、後から「この日は雨だったから墨がやや薄い」などの発見も楽しめます。ただし、何度も同じ寺院で御朱印をお願いする場合は「いつもお世話になっております」と一言添えると丁寧です。
本能寺は京都市役所前駅のすぐ横、河原町御池の交差点近くという繁華街のど真ん中にあります。周囲はホテルや商業施設に囲まれており、「こんな都会の真ん中に歴史的な大本山があるのか」と驚く参拝者も多いです。実はこの立地も秀吉による移転の結果で、本能寺を京都の中心に配置することで法華宗の存在感を示す意図があったとも考えられています。
※参拝情報は変更される場合があります。最新の受付時間・初穂料は各社寺の公式サイトをご確認ください。
まとめ|本能寺御朱印は歴史と信仰が詰まった一枚
本能寺御朱印は、法華宗大本山としての格式と織田信長の歴史が融合した、京都でも特別な存在感を持つ御朱印です。通常の「妙法」御朱印と御首題「南無妙法蓮華経」に加え、信長公忌の限定御朱印、塔頭・龍雲院の「敦盛」御朱印と、種類の豊富さも魅力です。河原町という抜群のアクセスで、京都御朱印めぐりの起点として最適な立地にあります。
この記事の要点をまとめます。
- 本能寺御朱印は「妙法」(300円)と御首題「南無妙法蓮華経」(300円)の2種が通年授与
- 受付時間は9:00〜17:00、場所は本堂横の寺務所(地下鉄京都市役所前駅から徒歩2分)
- 毎年6月2日の信長公忌には限定御朱印が授与される(朝早めの到着推奨)
- 塔頭・龍雲院では「敦盛」の一節が書かれた御朱印を授与(不在の場合あり、事前確認推奨)
- オリジナル御朱印帳は2,000円、織田家の家紋入りで人気
- 周辺には矢田寺・誓願寺・錦天満宮・六角堂・革堂と御朱印スポットが密集
- 正式な寺名は「本䏻寺」——「能」ではなく火を去る字を使う歴史的背景にも注目
まずは本能寺の公式サイトで最新の授与情報を確認し、御朱印帳と300円の小銭を用意して出かけてみてください。河原町の街なかにひっそりと佇む大本山で、400年以上の歴史を感じながらいただく御朱印は、きっとあなたの御朱印帳の中でも特別な1ページになるはずです。

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